角田橋の次が睦橋、その次の栄橋で方南通りを越えます。方南通りは都道14号新宿国立線の一部となっていて、山手通りとの清水橋交差点を起点に、西永福駅前で井の頭通りと合流するまでの区間で、井の頭通り以西は人見街道、東八道路へと連絡します。昭和の初めに幅員15mで計画され、10年代には東側から一部着工されましたが、第二次大戦と戦後の中断を挟んで、完成したのは昭和30年代になってからで、ちなみに、栄橋の欄干には「昭和三十年八月完成」とあります。雑色村を縦断する古道(大宮横町道)がベースになっていて、古道が神田川を越えるために、多田神社、角田橋と迂回しているところをショートカット、あとは大宮八幡前に至る道と重なります。
- ・ 「陸地測量部発行の1/10000地形図(明治42年測図) / 中野」 現行の神田、善福寺両河川、および方南通りを重ねています。また、グレーの区画は東京メトロ中野車両基地の範囲です。
- ・ 神田川 睦橋から栄橋方向のショットです。改修以前の本流は50mほど左手の、現在はホームセンターが建っているところを流れ、前々回の左岸流とも方南通りで合流していました。
- ・ 方南通り 正面は特別支援学校前歩道橋、その奥は中野車両基地です。右岸の用水は多田神社、宝福寺下から北上、歩道橋先で方南通りを斜めに横切り、車両基地方向に流れていました。
- ・ 方南通り 正面の公務員宿舎用地は、再開発中でフェンスに囲まれているため、数年前の写真です。二棟の建物間に段差があり、その際を左岸流と合流後の本流が流れていました。