神田川 「まる歩き」 しちゃいます!!

ー神田川水系、支流はもちろん、旧水路、廃水路、全部 「まる歩き」ー

中新井川児童遊園

2016-06-18 06:32:04 | 妙正寺川4

 中新井川緑道は、学田橋の架かっていた学田橋交差点で終了、そこから先はやや幅広の中新井川児童遊園です。中新井川が大きく左カーブ、南から東に向きを変えていたいたところで、→ 「東京近傍図」では沼地から流れ出す二流が描かれ、前回の→ 「昭和4年第三回修正」には、カーブのところに溜池と思われる池があります。明治に入り中新井村大字中新井当時、このあたりの小字は池下ですが、この沼地ないし溜池の下流の意と思われます。

 

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    ・ 中新井川児童遊園  半ばで右カーブするところです。 → カーブの右手には都営住宅やマンションが建っていますが、昭和30年代から最近まで、自動車教習所がありました。

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    ・ 中新井川児童遊園  カーブを抜け北上します。同遊園は昭和46年(1971年)の中新井川の暗渠化に伴い、翌年に開園しました。延長200mほどの細長い公園で、面積は2000㎡強です。

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    ・ 学田公園南交差点  中新井川児童遊園の北で、氷川神社から下徳田橋へと向かうバス通りと交差します。学田公園まで100m強のところです。

 <「古老聞書」>  練馬区教育委員会の「古老聞書」(昭和61年改訂)の中に、区画整理以前のこのあたりの様子の記述があります。「今の豊玉南小学校の前の道路から中野寄りの方は水田であった。自動車教習所のところは沼地で、そこへ北の方から千川上水を分水して流し、氷川神社の前から徳田の方に用水路を配していた。これらの用水が南側の水田に流れ、そして排水されたものが中新井川(現在暗渠になり、グリーンベルトのある道路)に流れ込んでいた。」 千川上水の助水を溜池から左岸流に流し、南にあるる田圃を灌漑、その余水が右岸流(中新井川)となっていたということで、徳殿公園のところでUPした→ 「昭和4年第三回修正」には、右岸流が途中から描かれていますが、こうした事情を反映しているのでしょう。