夫の母が93歳の誕生日を迎えた
夫の実家はイベントが多い
誕生日会、母の日、敬老の日、クリスマス、新年会、親戚一同の餅つき大会・・・
夏の旅行もある
けれど、ここ数年、コロナの影響ですっかり回数が減った
とくに餅つき大会はもう消滅かもしれない
昨年あたりから旅行や誕生日会がボチボチ復活
義母と二人で暮らす義弟も3月生まれなので、
合同の誕生日会となった
会場はディズニーランドにほど近いホテルの和食レストラン
お店の入り口前のホールの窓からは海が見える
お料理は事前に予約してあったので、
席について飲み物をオーダーし、
乾杯したらすぐに運ばれてくる
義母にお祝いの花束を渡し
うちの息子達や姉の娘が義弟にプレゼントを渡す
それを持ってお店の人に記念写真を撮っていただく
義母が座った席からは
葛西臨海公園の色とりどりの観覧車や
羽田空港発着の飛行機の明かりが見える
それが気になるらしく
5分おきくらいに
あそこに光ってるのはなんだろう?
あの下りてくる光は飛行機?
と尋ねる
そのたびごとに夫や義姉、義弟は
あれは観覧車だよ
そうだね、飛行機だね
と毎回初めてのように答える
時には聞かれる前に先回りして
あそこに見えるのは観覧車だよ
なんて言っている
この家族のこういうところは
ホントにすごい、といつも思う
義母への愛情があふれているのだ
義母にとっての孫たちが全員揃うことも
彼らが働き出してからはなかなか難しくなってきた
おしゃべりをしながらゆっくりと食事をし、
デザートに和食レストランらしい最中アイスをいただき、
9時ごろにはお開きとなった
家の中では一人で歩いている義母も
外では誰かの手を借りないと足元がおぼつかない
来るときは義弟が手を引いてお店に入ったが
帰りはうちの息子たちが両側から手を取る
写真はピンボケだけど
孫二人に手を取られ、義母は嬉しそう
元小学校の教師でかくしゃくとした義母だったが
さすがにここ数年は認知症も進んできている
次に集まるのはおそらく母の日
外食できるのはいつまでだろう、と考えると
ちょっとせつない気持ちになる