京の四季 名勝散策 写真集

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山科 毘沙門堂門跡 節分祭 2/3/2011

2011年02月06日 | 洛外 大原方面

  

  毎年節分祭に訪れております山科の毘沙門堂(びしゃもんどう)は、天台宗の寺院で山号は護法山と称します。本尊は毘沙門天を祀り天台宗京都五
  門跡の一であり、「毘沙門堂門跡」とも呼ばれております。








  
  寺伝によりますと、毘沙門堂の前身の出雲寺は文武天皇の勅願により、大宝3年(703年)に行基が開いたといわれ、その後、平安時代末期には出
  雲寺は荒廃していおりましたが、鎌倉時代初期、平親範が平家ゆかりの3つの寺院を合併する形で再興され、中世末期には再び荒廃しておりました
  が、近世に至り、天海とその弟子の公海によって現在地に移転・復興され、天台宗京都五門跡の一として栄えておりました。







  
  仁王門 1665年この地に再興された当時の建立です。急峻な石段の上にある本堂への表門にあたります。         











  
  仁王門の左右を固める阿吽二天像








  









  
  節分祭の豆まきの舞台が設置された本堂前です。 本堂 御本尊の毘沙門天(伝教大師一刀三礼の作)が安置されている本堂は、1665年当山中
  興第二世の公海大僧正が、師・天海大僧正の意志を受け継いで復興されました。本堂では一時から毘沙門天の般若転読の法要が行われます。







  
  毎年、参拝者に甘酒を振舞っていただいておりますが、その準備も整っておりました。








  
  13時から始まる、毘沙門天の般若転読法要の前に境内とお庭を回ってまいります。 こちらは、玄関前の山門です。







  
  玄関 御堂と庭園の拝観入口は、本堂になりますのでそちらに回ります。
  







  
  







  
  宸殿前の枝垂れ桜と右手に勅使門の軒です。 この枝垂れ桜は一目千両と言われ樹齢百数十年の巨木で、その枝張りは30mにも及びます。 
  満開時期は、4月10日~15日あたりになるそうです。









  
  枝垂れ桜の右手の梅が開花の準備が出来上がっておりました。









  
  宸殿と霊殿を結ぶ廊下です。








  
  左側が霊殿で右側が本堂です。








  
  霊殿の東側に建つ弁財天堂








  
  本堂








  
  本堂前の紅梅も花を咲かせ始めておりました。








  
  本堂の東側、弁財天の手前に有るお堂です。 一切経蔵  一切経・ 転輪経蔵の創始者の傅大士像(ふだいし)を祀ります。 手前の紅枝垂れ桜は、
  4月には鮮やかな紅色の花を咲かせてくれます。







  
  本堂右手の弁財天








  
  高台弁財天  大阪城で豊臣秀吉の正妻、大政所高台院湖月尼(お寧)が信仰していた弁財天で高台弁天と称します。住職・一品公弁法親王が所
  望されて、本堂裏右手(東側)に安置して、高台弁財天、不老弁天として多くの人々に信仰されております。






  









  
  弁天堂から見た左本堂と霊殿








  









  









  









                       
                       本堂の唐門をくぐり参拝受付を済ませ本堂左手に進みます。







  
  本堂左手より、霊殿、宸殿へと進みます。








  









                       









  









                      
                      霊殿には、阿弥陀如来像を中心にして歴代の影像や位牌を安置しており、1693年
                      に第三世公瓣法親王の建立とあります。                       








  
  渡廊下の右手の庭に閼伽井の井戸がありますが、後で紹介いたします。








  









  
  宸殿前の枝垂れ桜越しに見えます勅使門は、後西天皇より拝領した総門で、かつては天皇陛下の行幸の時かその代参、現在では門跡門主の晋山
  式以外は開門されない開かずの門となっております。






            
            宸殿襖絵 宸殿内部の障壁が百六十面は、すべて狩野探幽の養子で駿河台派の狩野益信の作で、どの角度から見て
            も、鑑賞者が中心になるという逆遠近方の手法を使っております。







                           
                           天井龍 霊殿の守護龍は狩野永叔主信が画いたもので、眼の向きや顔が、
                           見る角度によって変化いたします。










  
  玄関を入った所の部屋に置かれている円山応挙筆とされる衝立で、裏表に描かれた鯉の姿です。







                     









  









  









  
  観音堂と七重石塔








  
  庭園には、スリッパを履いて下りることが出来ますが、回遊は出来ません。








                     









  









                     









  









  
  鞍馬自然石手水鉢








  
  右手前に千鳥石、石塔の前が座禅石、石橋の手前が亀石だと思います。








  









  
  中庭に佇む閼伽井の井戸は、仏前に供える水を汲むための井戸です。








  
  宸殿西側の手水鉢








                       









  









                      









  
  先ほどまで閑散としていた境内ですが、三,四百名は居られたと思います。






  
  2時からの豆まきには、毘沙門堂貫主の挨拶のあと一万包みの福豆が蒔かれました。本日は、宝塚からお二人の方がお見えになっておられました。 
  毘沙門堂では「福は内、鬼も内」と言って豆が蒔かれます。






  










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