世の中は、ゴールデンウィークの連休最後の日に平等院に伺ってきました。連休中にわざわざ行かなくても良かったので
すが、次の日から天気が下り坂になっておりましたので、道が混んでいるのを覚悟で出掛けましたが、連休最後の日とい
うのもあって混雑に遭うことも無くスムーズについてくれました。車でしたので、平等院南側の駐車場に停め裏口から入場
いたしました。
入り口を入りますと、鳳翔館と名付けられているミュージアムの西側(建物の奥)を回り、境内に入り浄土院へと進みます。
入り口側に振り返った景色です。
門をくぐると、白壁の左手が養林庵書院です。
正面が、浄土院です。
浄土院前から見た鳳翔館
浄土院 浄土院は平等院の塔頭で、浄土宗の栄久(えいく)上人が、明応年間(15世紀後半)に平等院修復のために開
創した寺と伝えられています。 文化財である阿弥陀如来立像、帝釈天立像、養林庵書院障壁画などを管理しています。
浄土院の朝日山の額は、平等院の山号です。
浄土院前から、鳳凰堂後姿
羅漢堂は、浄土院の北側に位置し、茶師星野道斎とその息子たちにより寛永17年(1640)に建立されました。 主要部材
が建立当時そのままに保存され、鏡天井に描かれた龍は彩色良く保存されています。
羅漢堂から見た鳳凰堂の左翼と野村もみじ
鳳凰堂の屋根に羽ばたく二羽の鳳凰
鳳凰堂は、平安時代後期、天喜元年(1053)に、時の関白藤原頼通によって平等院に建立された阿弥陀堂です。
華やかな藤原摂関時代をしのぶことのできるほとんど唯一の遺構として、このうえなく貴重な建築です。最も大きな特徴
は池の中島に建てられていることで、あたかも極楽の宝池に浮かぶ宮殿のように、その美しい姿を水面 に映しています。
堂内の拝観は、別料金で20分置き位で入れ替え制でガイドの方が説明してくださいます。
鳳凰堂北側の藤棚と観音堂 観音堂は、鎌倉時代前期に創建当時の本堂跡に再建された建造物とされており、法橋徳
応のニ天像、不動明王像が祀られています。
藤の花は、毎年ゴールデンウィーク中が見頃になります。
表門から鳳凰堂に続く参道とツツジ
樹齢200年を越える5株の樹が藤棚を形成しております。
世界遺産の平等院は、平安時代初期の左大臣源 融(みなもとのとおる)の別荘跡を1052年に関白藤原頼道が寺に改
め、平等院と名付けて極楽浄土を現出させようとしたものです。山号を朝日山と称し、宗派は17世紀以来天台宗と浄土宗
を兼ね、現在は特定の宗派に属さない単立の仏教寺院となっております。
鳳凰堂に入らない方のためにも対岸から阿弥陀如来像が拝める配慮がなされております。
平等院ミュージアムは、宗教法人としては初の総合博物館となる「鳳翔館
(ほうしょうかん)」を2001年(平成13年)3月1日(木)に開館しました。
鳳翔館の入りますと、この時期からクーラーが良く効いており汗だくで入りますと急に熱が
奪われ寒さを感じてしまいましたが、慣れると外に出るのが嫌になりそうです。
鳳凰堂の壁面に配置されている国宝・雲中供養菩薩像の一部が展示されております。 パンフレット写真より。
ミュージアムの出口です。電車の方は、左へ、車の方は右へと分かれていかれます。
ミュージアムの南側に位置する鐘楼、先代の梵鐘はミュージアムに展示されております。
平等院の横を流れる宇治川の上流にある天ヶ瀬ダム 天ヶ瀬ダム(あまがせダム)は西日本屈指の大河川・淀川本流に
建設された唯一のダムで、高さ73.0メートルのアーチ式コンクリートダムです。
淀川の治水と宇治市への上水道供給及び、総出力59万8,000キロワットにも及ぶ水力発電を目的とした特定多目的ダム
です。
ダムによって形成された人造湖は鳳凰湖(ほうおうこ)と命名され、平等院鳳凰堂などと共に宇治地域の主要な観光地と
なっております。平等院からは車で五分の距離に位置します。
毎日かは、定かではありませんが、決まった時間に放水が行われ、カメラを三脚に固定して放水時間を待っておられる方
が、数名おられました。