京の四季 名勝散策 写真集

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清水寺 御本尊御開帳 2009/03/30

2009年03月31日 | 洛東 東山 清水寺方面

      年間400万人の参拝者を誇る清水寺で今、御本尊御開帳が行われております。

      期間は、21年3月1日~5月31日までとなっております。

      本来は、33年に一度しか御開帳は行われませんが、この度は西国三十三所観音霊場巡りを中興された花山法皇様の
      一千年大遠忌にあたる平成二十年に、三十三所の観音霊場がこぞって、御慶賛の秘仏御本尊を御開帳することになり
      ましたので、清水寺でも他の霊場とともに、今回、特別に御開帳することとなり、上記の期間中御開帳なされてます。

      清水寺発行の御本尊御開帳パンフレットより

      清水寺ホームページ http://www.kiyomizudera.or.jp/










      
      御本尊特別御開帳

      御開帳とは、寺院で通常は、お厨子(ずし)の中に秘仏として安置されている御本尊を、特別の期間、お厨子の扉を開き、
      ご参詣くださる人々に拝観していただき、悟り・成仏の因縁を結んでいただく、ありがたい行事を言います。

      お厨子の扉を開くため、御開扉とも言います。
      清水寺では、観音菩薩が衆生の身の上に応じて、三十三身に姿を変え、悩み苦しむ衆生をお救い下されると説かれて
      いる『観音経』に基づいて、御本尊の十一面千手観音様を三十三年に一度、御開帳する習わしで、平成十二年に
      御開帳されました。









                
                先週寒い日が続いておりましたので、開花予想より少し遅れております。 
                境内の何本かは開花しておりますが、蕾がほとんどです。来週あたりから
                見頃に入ると思います。
     







                    
                    参拝入り口の手水場です。

                    









    
雷神                          清水型十一面千手観音像            風神

清水寺のご本尊は、本堂内々陣の国宝須彌壇(しゅみだん)の中央に安置されているお厨子内に、秘仏として祀られており、普段は厨子
前に立つ御前立ち像を拝みます。
一般の四十二臂千手観音像と違い、二臂を高々と頭上に挙げ、組んだ掌の上に一体の小如来化仏を戴く、清水寺独特の『清水型』という
お姿で、衆生を一人残らず救い尽くして成仏させようという、殊勝な大悲救世の誓願を表明されておられます。

なお、左右に脇侍地蔵菩薩・毘沙門天、二十八部衆と風神・雷神を従えます。

写真は、御前立ちの像







      
      御本尊の脇を固める毘沙門天と二十八部衆   現実に見た本物は、迫力に溢れ圧巻されまた。







                    
                    御本尊を参拝し出てきたところに大黒さんが居られます。 今年何十年か
                    振りに塗り直されたもので、美しく輝いて居られました。








                    
                    御本尊を拝観し出てきた所に、武蔵坊弁慶の如意棒と下駄が見られます。









      
      本堂の舞台の東側は、まだちらほら状態です。







      
      縁結び地主神社

      清水寺の中にありますが、全然関係の無い神社だそうです。
      石と石の間何メートルかを目を瞑って歩いて片方の石にたどり着けば、その人と縁が結ばれると言われており、若い
      女性で賑わっております。







                    
                    現在こちらの三重塔は、修復中でカバーが掛かっております。








      
      阿弥陀堂の手前、東の山手にある百体地蔵堂









      









      
      阿弥陀堂と奥之院の間を入り奥之院の裏手に『ぬれ手観音』様がひっそりと佇んでおられます。
      手前にある蹲(つくばい)で柄杓に水を汲み観音様に掛けてから願い事を致します。
      とても綺麗で優しい顔をされている観音様で清水の中でもとても強い『気』が集まっている場所だそうです。

      是非一度、お参りしてみてください。
      誰かに案内いただかないと、見過ごしてしまいそうなところでした。









                    
                    ぬれ手観音 
                    柄杓でお水を掛けてあげ、正面から拝んでください。









                    
                    奥之院南側に祀られている夜叉神








      
      ぬれ手観音様をお参りして、奥之院の裏を回ってくると建物の南側に『夜叉神』が祀られております。
      夜叉神は、良縁を結び悪縁を絶つと言われておりますので、是非悪縁を絶ちたい方はお参りしてみて下さい。
      








                    









      
      奥之院を一周回って表に回りますと、『ふれ愛観音』様がおられます。
      この観音様は、目の不自由な方にも手で触れていただき観音様をじかに感じていただこうと言う物です。

      何とも愛くるしい観音様で温かみが伝わってまいりました。

      作者は、元東京芸大の名誉教授、故西村公朝さんだそうで、日本の仏像修復の専門家だった方です。










                    









                    
                    まだ椿も残ってました。








      









                    
                    定番の音羽の滝には、何時ものように長蛇の列が出来ておりました。
                    この柄杓は、使うたびに殺菌が施される様になっております。








      









      
      木蓮もまだ残ってましたが、花が茶色くなり散る寸前でした。








      









                
                境内を一周いたしまして、参拝入り口の手前を左手(北側)に進みますと成就院の北総
                門があります。









                    
                    北総門  現在この門も修復中ですが、右手に進み坂を下れば成就院が
                    見えてまいります。







      
      この石碑は、成就院の北総門の内側に有り幕末に成就院の和尚をなされていた月照和尚と弟の信海和尚の辞世の
      句と両名と関わりの有った西郷隆盛が、和尚が亡くなられた後に詠んだ追悼の句が刻まれております。








      
      石碑前を通り坂を下って成就院に向かう右手にお地蔵さんが多数佇んでおられます。
      このお地蔵さんは、お寺の境内に散らばって居た物を、明治期にこの場所に集められたそうです。
      赤い前垂れは、年一度手作りで換えてくださる方が居られるそうです。









                    
                    成就院玄関
                    成就院は、清水寺の塔頭の一つで室町時代、応仁の乱の兵火にあった
                    清水寺を復興した願阿上人よって創建され、以後、清水寺の本願職を
                    伝統している所です。

                    現在の建物は、徳川家光が1639年に再建したものです。





      
      庭園は、相阿弥原作・小堀遠州の補修とも、松永貞徳の作とも伝えられる江戸時代初期を代表する名園で、
      『月の成就院庭園』賞されております。
     





      
      成就院特別拝観は年二回だけで、この時期は、4月29日~5月6日の期間9時~4時受付終了です。







                    
                    豊臣秀吉から献上されたと言われるつくばいです。








                    
                    昨年秋に伺った時に掛けられていた、お軸です。
                    年二回の法要の時に掛けられるそうで、『山姥』(やまんば)は、邪気を祓っ
                    てくれるそうです。
      









      









      
      茶碗坂に通じる帰り道です。


      次回、御本尊を拝観するためには、あと24年元気で長生きする必要があります。是非頑張ってみたいです。











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