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新王国時代

2008年03月03日 | 高校1年生用
異民族【ヒクソス】を追い出して建国した新王国は【第18】王朝と【第19】王朝の時が全盛期でした。当時のエジプト人はヒクソスを撃退できたのは、テーベの主神【アモン】の守護があったからだ、と考えました。この時代は小アジアに【ヒッタイト帝国】、メソポタミア北部に【ミタンニ】王国、南部に【カッシート】王国が繁栄し、互いに争っていました。そのような国際情勢の下、第18王朝10代目のファラオになった【アメンホテップ4世】は、アモン神を讃える神官たちが発言力を強めている状況を嫌い、即位から5年後に【テル=エル=アマルナ】という新都を建設しました。そして【アトン】神のみが神であり、他の神々は偽りだと宣言したのです。自らの名前も【イクナートン】(アトンを歓ばせる者)に改めました。当時の国際情勢からこのような宗教改革が必要だったといえます。
 イクナートンになったアメンホテップ4世は、積極的に【ミタンニ】王国と国際条約を結び、ヒッタイト帝国と対抗したことが、【アマルナ文書】に残されています。世界最古の国際関係の存在を示す基調内資料です。
また、エジプトが国際関係に関わる時代であったため、壁画に描かれた絵画にもそのような【躍動感や写実性】が表れていて、これらを【アマルナ美術】と呼びます。

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