観察館日記

藤前干潟の庄内川河口部にある名古屋市野鳥観察館の日記帳です。

まだ、シギを観察できます。

2018-10-10 18:34:59 | 秋の藤前干潟

藤前干潟
今日の干潮時間12時34分 潮位 57cm
今日の満潮時間18時33分 潮位262cm

 

今日は朝からはっきりしないお天気で、時折、雨粒がポツポツと落ちてきました。

平日のこんなお天気ではありましたが、句会をするグループやバードウォッチャーの方々が多く来館されました。

来館された数人の方から「もう、秋の渡り鳥はいないのですか?」との質問がありましたが、シギ・チドリの秋の渡りは終わりに近づき、藤前干潟に飛来する種類や数は少ないですが、まだオバシギなどを観察することができます。

今日は、護岸近くでは観察できませんでしたが、オバシギ32羽の群れを野鳥観察館の正面の導流堤脇の干潟で観察できました。 

護岸近くでは、アオアシシギ(↓)とオオソリハシシギが餌を捕っているのを観察できました。 

また、ダイゼンについては今日は42羽をカウントできましたが、そのうちの数羽は護岸近くの干潟で餌を探していました。 

 

オバシギは徐々に数を減らしますが、例年と同じであれば10月いっぱいは観察できるはずです。

一方で、旅鳥でもありますが、冬鳥でもあるハマシギが10月後半からは飛来数を増やしてくると思われます。

生息数が減少していると言われており、毎冬の飛来数が気になるハマシギ。

近年は、飛来数の減少とともに藤前干潟の滞在時間が短かったり、群れが飛来する頻度が少なくなっているのがとても気になっています。

今冬はどのくらいハマシギの群れを見ることができるでしょうか。

 

干潟では、さらにカモの数(特にオナガガモ)が増えています。オナガガモの飛来数が1,000羽を超えるのも近いと思われます。

こちらはコガモたち↓。 

こちらは護岸近くにいたウミネコ↓。ウミネコは藤前干潟では夏に最も飛来数が多くなるカモメの仲間です。同じくカモメの仲間ですが、冬の鳥であるセグロカモメ、オオセグロカモメも最近は藤前干潟で観察できるようになってきました。

(※アオアシシギ、ダイゼン、コガモ、ウミネコの写真はMさんから提供いただきました。) 

 


今日観察できた主な野鳥 カワウ632、ダイサギ48、コサギ2、アオサギ32、マガモ48、カルガモ110、コガモ188、ヒドリガモ14、オナガガモ773、ハシビロガモ4、ミサゴ26、トビ1、シロチドリ70、ダイゼン42、トウネン2、ハマシギ1、オバシギ32、アオアシシギ3、イソシギ2、オオソリハシシギ3、セグロカモメ3、オオセグロカモメ2、ウミネコ87

 

明日の干潮時間13時06分 潮位 71cm
明日の満潮時間18時59分 潮位255cm

コメント
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