観察館日記

藤前干潟の庄内川河口部にある名古屋市野鳥観察館の日記帳です。

台風が去って

2018-10-02 19:06:53 | 秋の藤前干潟

藤前干潟
今日の満潮時間11時07分 潮位203cm
今日の干潮時間16時24分 潮位149cm

 

一昨日の夜は台風24号が名古屋に接近し、強風や高潮の被害が心配されました。

特に高潮に関しては、名古屋やその周辺地域に甚大な被害をもたらした伊勢湾台風に匹敵するほどの高い潮位になる可能性があるという注意喚起がありましたし、名古屋市港区・中川区の一部には避難勧告が発令されていました。

防潮壁の外側にある野鳥観察館にも浸水被害があるのではないかと、台風がちょうど近づいていた満潮時間頃はドキドキと落ち着かず過ごしていました。

実際、野鳥観察館のすぐ前まで波は来ていたようですが、心配された浸水の被害等はありませんでした。

また、稲永公園内に関しても、9月4日に襲来した台風21号時のような大量の落葉、落枝はなく、ほっと安心しています。 

しかし、続いてやってくる台風25号の動向が心配です。

せっかくの行楽シーズンの3連休なので、影響がないことを祈っているのですが・・・。

 

さて、台風が過ぎ去った昨日、今日は暑いくらいの良いお天気になりました。

しかし、気付けば10月。朝晩はだいぶ気温が低くなるようになりましたね。

野鳥観察館の周りに生えているピラカンサの実は赤色に染まり始めました。

この実が真っ赤になる晩秋には、鳥たちが実をついばみにやってくることでしょう。 

今日は潮が悪く、正午前頃に満潮を迎えました。

しかし、満潮時間でも干潟の上に流れ着いた木々の一部が水面から出ており、その上をイソシギ3羽が移動しているのを観察できました。

また、トビの若い個体が飛んできて、流木の上で休んでいました。

今日は、チュウヒ2羽やハヤブサも観察できました。

 

また、コガモ(↓)やオナガガモの飛来数がぐっと増えました。

そして、お昼過ぎに干潟が出始めると、まず現れたのはアオアシシギ1羽↓。 

(※イソシギ、トビ、コガモ、アオアシシギの写真はMさんに提供いただきました。)

その後、閉館時間頃には、シロチドリ53羽、ダイゼン2羽、オバシギ13羽が干潟で餌を探しているのを確認できました。 

少しさみしい数字ですが、潮が悪いのでしょうがないのかもしれません。

 

9月30日(日)に観察できた主な野鳥 カワウ2,886、ダイサギ53、コサギ2、アオサギ28、マガモ43、カルガモ100、コガモ131、ヒドリガモ14、オナガガモ562、ミサゴ16、トビ1、ハヤブサ1、シロチドリ72、メダイチドリ7、ムナグロ11、ダイゼン40、トウネン6、ハマシギ8、オバシギ17、アオアシシギ16、イソシギ2、オオソリハシシギ2、ウミネコ231、セグロカモメ1、オオセグロカモメ8 

こちら(↑)は、台風が来る前の9月30日の午前中に撮影されたイソシギ2羽。台風の影響で潮が高く、堤防の小段まで上がってきていたそうです。(地元のHさんに提供いただきました。)

 

明日の満潮時間12時55分 潮位199cm
明日の干潮時間18時54分 潮位156cm

コメント
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