観察館日記

藤前干潟の庄内川河口部にある名古屋市野鳥観察館の日記帳です。

美しきキョウジョシギ

2021-05-11 22:35:39 | 春の藤前干潟

【来館時のお願い】

名古屋市野鳥観察館は、新型コロナウイルス感染拡大防止の対策をして開館しています。

来館時には、マスクの着用等のご協力をお願いします。

詳細はこちらをご覧ください。

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藤前干潟

今日の満潮時間 5時27分 潮位234cm

今日の干潮時間11時49分 潮位 36cm

 

今日から大潮を迎えます。

最大干潮時間には藤前地区の干潟も干出するため、9時前には庄内川河口部に飛来したシギ・チドリ達も新川河口や藤前地区に移動して干潮時間には寂しい干潟になりました。

 

それでも今日は、庄内川河口部に2羽のキョウジョシギが観察できました。

キョウジョシギは先週土曜日の藤前干潟周辺鳥類調査でも1羽も確認できなく、泥の干潟が主体の庄内川河口や藤前・新川河口部ではもともと飛来数は少ないシギです。

ただ私たちが調査の時「へこみ」とか「A1」とか言っている、飛島干潟は護岸工事が行われるまでは二桁のキョウジョシギが観察されていましたが、工事により捨て石護岸が無くなり、その後、飛来数が著しく減少してしまいました。

フジツボやカキ殻に隠れたエサを探して干潟に突き出た流木を下から先端まで登っていきました。

ただ、気になるのは流木から垂れ下がる引っかかった釣り糸・釣り針です。

釣り糸の根掛りが多い岩場では、カワウやカモ・シギ・チドリ・カモメ類が釣り糸によって被害にあっているのをよく見かけます。

そして公園内ではハトや小鳥も足に絡んだ釣り糸が、さらに木に絡まって宙づりになっている事も多く、公園利用者から救助を求める声も観察館に届きます。

今日の流木に絡んだ釣り糸も、鳥たちに被害が起きないように近日中に撤去したいと思います。

シギチドリ春の渡りがピークになり、公園沿いに干出する干潟でもキアシシギやトウネン・チュウシャクシギが近くで観察できるようになりました。

多くが藤前地区に移動する干潮時間でも、少数が庄内川河口に残っています。

干潟の水辺で小魚を追うサギの仲間は婚姻色が目立つようになりました。

ダイサギは目先の青色と足の付け根が赤色っぽくなっています。

コサギは目先がピンク色になっていました。

ダイサギもコサギも、まだ小さな小さなボラの稚魚を盛んに捕えていました。

 

【今後のイベント】

新型コロナウイルス感染症の状況によっては、変更・中止の可能性があります。

開催中~5月30日(日)「愛鳥週間写真展2021」@名古屋市野鳥観察館2階

 

★6月5日(土)「藤前干潟の渡り鳥調査隊」@名古屋市野鳥観察館詳細はこちら(PDF)

 

明日の満潮時間 5時51分 潮位234cm

明日の干潮時間12時19分 潮位 30cm


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