観察館日記

藤前干潟の庄内川河口部にある名古屋市野鳥観察館の日記帳です。

タカ日和

2020-11-28 22:58:23 | 冬の藤前干潟

【来館時のお願い】

名古屋市野鳥観察館は、新型コロナウイルス感染拡大防止の対策をして開館しています。

来館時には、マスクの着用等のご協力をお願いします。

詳細はこちらをご覧ください。

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藤前干潟

今日の干潮時間10時42分 潮位 92cm

今日の満潮時間16時39分 潮位222cm

 

今日は晴れましたが、北西の風が強い日でした。

風と乾燥のためか、野鳥観察館周辺の松林には松ぼっくりがたくさん落ちていました。

落ちてきたばかりの松ぼっくりは、まだ色がくすんでおらず、松やにや、種がついていたりします。

 

今日の野鳥観察館の前では、カンムリカイツブリが大きな魚を飲む瞬間が見られました。

また、風が強かったので、風に流されたミサゴが野鳥観察館の前で狩りのダイブをするのも頻繁に観察できました。

さらに、ハマシギの群れのキラキラと光る飛翔も何回か観察できました。

と、お昼前頃に急にダイゼンの群れが野鳥観察館のすぐ前を通過。

その後を続いてハマシギの群れが。そして、空高くまで上がっていきました。

何が起こったのかと見ていたら、その後ろをハイタカが飛んでいました。ただ、この時のハイタカの狩りは失敗だったようです。

この他にも、南陽工場の煙突の窓にとまっていたハヤブサが、ズグロカモメを狙って急降下してきたり、チュウヒ2羽を観察できたりと、タカなどの猛禽類をよく見ることのできた日でした。

 

そして、午後からは、海ごみに関するふれあい事業のイベントがエコパルで開催されました。

☆11月28日(土)藤前干潟カフェ「今、海で起きていること~海ゴミと海の生きものの話~」@エコパルなごや(主催:藤前干潟ふれあい事業実行委員会)→詳細はこちら(藤前干潟ふれあい事業(名古屋市HP))

今回は中高生が対象というイベントでしたが、中高生だけでなく、小学生、専門学校生、大学生、高校の先生などの参加もありました。

最初は、環境省名古屋自然保護官事務所のアクティブレンジャーさんから、藤前干潟とはどういうところか、どんな生きものがすんでいるかの説明がありました。

その後、廃棄物処理や資源循環などに関わる仕事をしている環境省中部地方環境事務所の資源循環課の職員の水谷宏忠さんから、世界の海での漂流ごみの状況、日本の海や海岸での漂着ごみの状況、さらにはこれらの海ごみの生きものへの影響などについてお話しがありました。

最後は藤前干潟クリーン大作戦実行委員会の坂野一博実行委員長から、藤前干潟のごみの状況や活動について紹介がありました。

(上の写真の手前に写る2つの容器は、干潟にすむヤマトシジミの浄化実験をしたもの。シジミ有りと無しの容器にそれぞれ泥水を入れて、暗いところに数十分置くと、シジミ有りの泥水は濾過されて透明になりました。)

 

ちょっと難しいお話しもあったかもしれませんが、参加者の皆さんは熱心に聞いてくれていました。

イベント後に中学生に話を聞いてみると、自分はこういうことに興味があるけれど、同年代の友達はこういうことには興味がないと思うので、伝えたいと思っても伝え方が難しいという感想を聞けました。

多くの人に興味関心をもってもらいたいという思いは、私たちの思いや悩みでもあり、難しいところではあるのですが、今日、若い人に少しでも興味関心が広がり、その裾野が広がっていくことを期待しています。

 

今日観察できた主な野鳥 ハジロカイツブリ2、カンムリカイツブリ50、カワウ83、ダイサギ5、コサギ4、アオサギ10、マガモ20、カルガモ28、コガモ4、ヒドリガモ14、オナガガモ340、キンクロハジロ33、スズガモ437、ミサゴ17、トビ1、チュウヒ2、ハイタカ1、ハヤブサ1、シロチドリ18、ダイゼン43、ハマシギ857、ユリカモメ6、セグロカモメ9、オオセグロカモメ1、カモメ1、ウミネコ16、ズグロカモメ19

 

明日の干潮時間11時16分 潮位 92cm

明日の満潮時間17時06分 潮位225cm


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