観察館日記

藤前干潟の庄内川河口部にある名古屋市野鳥観察館の日記帳です。

リュックでスコープを背負って

2019-03-29 23:22:52 | 観察機材

藤前干潟

今日の干潮時間 5時57分 潮位134cm

今日の満潮時間10時44分 潮位153cm

 

今日は穏やかな一日で、春休み中ということもあって、小学生の来館が多い日でした。

本格的に暖かくなってきて春の行楽シーズン到来間近ですね。

 

これからは屋外での野鳥観察も楽しくなる季節。

今日はまずは、屋外での歩いての野鳥観察に便利な「フィールドスコープ・リュックサック」のご紹介です。

今までも(2018年6月11日2018年8月26日などで)紹介してきた「フィールドスコープ・リュックサック」。

望遠鏡(フィールドスコープ)に取り付けると、三脚ごとそのまま背負う事ができるリュックサックで、移動しながらの野鳥観察に便利なんです。

個人的には日本では他に使用されている方を見たことはありませんが、欧米(特にヨーロッパ)のバードウォッチャーに使用されているようです。 

 

現在、野鳥観察館では以下の4タイプのリュックサックを展示中。(三脚とスコープ等は別売りです。)

 

左から順に以下が商品名です(イギリスまたはアメリカから取り寄せました)。

①バイキングSポート(Viking S'Port Tripod and Spotting Scope Carrier)

②ビューパック グリーン(Visionary Viewpack - Spotting Scope And Tripod Back Pack Carrying System Green)

③ビューパック ブラック(Visionary Viewpack - Spotting Scope And Tripod Back Pack Carrying System Black)

④スコパック ライト(TRIPOD CARRIER Scopac Lite)

 

このうち、②の「ビューパック グリーン」が先日届きまして、初紹介になります。

以前から紹介している③「ビューパック ブラック」のほぼ色違いです。(ポケット部分の文字はあるものとないものがあります。)

早速、背負ってみました(スコープはkowaの「TSN-884 PROMINAR」)。 

 

こちらは②と③の「ビューパック」の取り外し可能な収納部分。前部分には水筒(ペットボトル)等を入れられるポケットとチャック付のポケットがあります。

そして、この収納部分はチャックが大きく開いて、前部分がぶら下がるようになっています。吊り下げ型の旅行用の洗面化粧品ポーチのようなイメージです。

観察しながら、このように使用できます↓。 ただ、収納部分の内側のポケットにはチャックがついていないので、開ける際などは中身をぶちまけないように要注意です(前ポケットに入れた水筒も落ちますね)。チャックを全開にしていなくても、中身の重さによっては自重で勝手にチャックが下まで開いて中身が落ちてしまったという話も聞きました。

リュックの本体部分の背面(背負うと背中に接する部分)にも、チャック付の小さな収納があります。

 

「フィールドスコープ・リュックサック」に興味のある方はぜひお問い合わせください。

今日(3月29日)現在、①~④まで取り扱いがあります。

遠方の方などには、配送の相談も承っています(送料別途)。

また、kowa(コーワ)の望遠鏡および双眼鏡等についてもご相談いただけます。

当館で展示しているものもあり、使用感を試していただけますので、ご希望の方はスタッフまで声をお掛けください。

 

カメラ越しで見ているだけよりも、双眼鏡さらには望遠鏡があると、野鳥観察の楽しみがぐっと広がります。

特に干潟での観察は、鳥までの距離があること、障害物がないことなどが多いので、望遠鏡での観察をお勧めしたいです。

ぜひ、スコープを背負って、野鳥観察に出かけませんか?

 

 

続いては、今日の庄内川河口の鳥たちのご紹介です。

今日は潮が悪く、お昼頃は潮が高く干潟が出ていませんでした。

護岸のコンクリートの上では、水際でコチドリが餌をとっていました。 

2羽のコチドリを観察できましたが、どうもペアのようです。手前がオスで、後方がメスと思われます。 

オスのコチドリの伸び↓。

この他、護岸ではイソシギも見ることができました。

また、夏羽に換羽して冠羽と頬の羽が立派なカンムリカイツブリが護岸近くで潜水を繰り返していました。

ミサゴは繁殖のために分散していったようで数を減らして、最近は毎日、3羽程度がカウントされています。現在、藤前干潟に飛来しているのは繁殖に参加しない若い個体なのでしょうか。 

(※今日掲載の野鳥の写真は全て来館者の方に提供いただきました。)

 

その後、庄内川河口の干潟が広がった15時頃、ダイゼンの群れが飛来しました。

さらにその後、ハマシギの群れも入ってきました。

ここ最近は、閉館間近もしくは閉館後の暗くなった時間に新川河口に飛来していたダイゼンとハマシギでしたが、今日は久しぶりに庄内川河口に飛来し、群れのカウントがしっかりできました。

 

なお、今日観察できたシギ・チドリは、コチドリ2、メダイチドリ1、シロチドリ7、ダイゼン56、ハマシギ250、イソシギ1 でした。

そろそろ、オオソリハシシギに会いたいです・・・(渇望)。

 

明日の干潮時間 8時35分 潮位126cm

明日の満潮時間13時25分 潮位146cm

コメント
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