観察館日記

藤前干潟の庄内川河口部にある名古屋市野鳥観察館の日記帳です。

アオアシシギが抜けました。

2016-09-30 16:35:50 | 秋の藤前干潟

藤前干潟

今日の満潮時間 5時25分 潮位246cm

今日の干潮時間11時33分 潮位 60cm

 午前中は久しぶりの晴れ間、庄内川左岸はカメラを据えたカメラマン達が干潟に飛来してくるシギ・チドリを朝から待ち構えていました。

7時過ぎに干潟が姿を見せ始めると、何時もなら一番に飛来してくるはずのアオアシシギの群れがやって来ません。

昨日は数が少なくなったとは言え、アオアシシギは20羽以上観察できていたのに、今日は群れの飛来は無く宝神下水処理場の排水口の陰から5羽のアオアシシギが歩いて干潟に現れました。また一気にアオアシは抜けたようです。

早朝からカモ類も少なく、チュウヒ・ハヤブサやチョウゲンボウが飛び回った事も原因かも知れませんが、時間が過ぎてもアオアシシギの大きな群れは見ることが出来ませんでした。

(↑の写真は地元のHさんから提供いただきました。)

ただ9時が近くなるころにはダイゼンやオバシギ・コオバシギ・オオソリハシシギの群れが干潟に飛来し干潟は賑わいを取り戻しました。ただ今日もトウネンやハマシギの姿は少なく、もしかしたらと思っていたキリアイの姿は昨日と同じく見つけられませんでした。

お昼になり、干潮時間が近づくとカメラの列は無くなりましたが、上流部でクロハラアジサシを2羽観察館内から望遠鏡で観察できました。
クロハラアジサシは上流の左岸から導流堤防沿いに河口まで飛翔し、再び宝神下水処理場の排水口付近を餌を探しながら2羽で移動を繰り返しているようでした。

ここ数日、何度もブログ等でお願いしてきましたが、残念なことに堤防下に三脚を据える人がいたり、堤防道路上に長時間駐車をする人がいたりと嫌な場面を今日見てしましました。

特にこの時期は他の方もカメラや望遠鏡で離れた所から撮影や観察をしています。
堤防前の干潟に降りても鳥が離れるだけで、あまり大きくも写せません。鳥を驚かせるだけでなく、他の方にも迷惑になります。干潟への立ち入っての撮影は自粛してください。



また、堤防道路は大型車両の通行がとても多い道路です。停めた人は堤防下にいて気づかないかも知れませんが、駐車は大型車両の交通の支障になり、事故への原因になります。絶対に駐車しないでください。

 

【10月の渡り鳥調査隊のご案内】

明日(10月1日(土))は10:00から渡り鳥調査隊を行います。

雨の場合でも館内から観察・カウントを行います。

野鳥観察初心者の方も歓迎ですので、ぜひご参加ください。

☆渡り鳥調査隊
 藤前干潟に飛来する野鳥を観察し、種類と数を調べます。
 日時:10月1日(土)10:00~12:00
 対象:小学生以上
 定員:20名
 参加費:無料
 申込み・問い合わせ先:名古屋市野鳥観察館
               (TEL/FAX)052-381-0160 

今日観察できた主な野鳥 ミサゴ12、チュウヒ1、ハヤブサ2、チョウゲンボウ1、シロチドリ26、ダイゼン34、ハマシギ5、コオバシギ5、オバシギ25、アオアシシギ5、ソリハシシギ1、オオソリハシシギ14、ホウロクシギ1、オオセグロカモメ1、クロハラアジサシ2

 明日の藤前干潟は今日と同じく大潮を迎えます。引き始めは今日より少し遅くなり、9時ごろからの観察をお勧めします。

明日の満潮時間 5時58分 潮位251cm

明日の干潮時間12時04分 潮位 62cm

 

コメント
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