3月9日
星岡での日本料理は料理を越えたものをいただいているそんな感じです。
作り方を教えてもらってからだとよけいその手間を感じることができて、単なる料理教室の
料理をいただいているのとは違って、食事のときは料理人の心意気を感じてしまいます。
このような状況なので、教室があるかどうか確認したらいつもどおりでしたので、
久しぶりに着物を着て出かけました。この前出来上がってきた結城紬の無地にすることにして、
帯はセットアップの紫色などが入った茶色ベースのものではなく、春らしいものと思い
この前、神楽坂でKさんとお会いした時に話している中でヒントをいただいてピンク色の帯に
しました。
久しぶりの着付けは帯がうまくできなくてと言うか、前結びをまた戻して
やり直そうと思ったら、ぐずぐずになって全部ほどいてやり直し。バスにも乗り遅れて
少しだけ遅刻してしまいました。今回はイタリアンの料理の先生と和菓子を習っている方など
4名の方たちがいらしていました。
着物を着ると体のゆがみが良くわかります。私の首は体の真ん中についていなくて
両肩も傾きも違うし、どうして衿が一方がくっついて、もう一方は離れてしまうのでしょうか?
でもお着物で出かけるのはなんとなく気分が上がります。
3月の献立
前 菜 菜の花の昆布〆
焼椎茸うに和え 里芋田楽
椀 寄せ白魚
焼 物 魚の素焼 うど酢漬け
蒸 物 若菜蒸し
小 鉢 ごまひたし
酢 肴 貝のおろし酢がらみ
ご 飯 桜おこわ
菜の花昆布〆はさっと湯がいた菜の花をざるに取りそのまま冷まして
だし昆布に巻いて1時間くらい置いてからいただきます。
昆布が固いので、お酒などで拭いてしんなりさせて使います。家ではそれでも固いので
巻けずに挟みました。
里芋田楽とれんこんの田楽 2種類
里芋はゆでてすりつぶして上新粉を加えて形作り再び蒸します、れんこんはすりおろして
白玉粉、道明寺、上新粉を混ぜてすりおろした汁も加えて作ります。蓮根もちとかもおいしいけど
自分ではなかなか挑戦できません。
里芋には抹茶を入れた玉味噌を使います。
寄せ白魚
びしょ卵(ゆせんにかけた卵)を裏ごしして、魚のすり身をあわせて1/4の量に白魚を混ぜて
サランラップを敷いた流し缶に入れて、そのあとで残りの卵を入れて底に白魚がしずむように
して蒸す。出来上がりを逆さにして底を上にする。
魚の素焼は、さわら、酒などを使う。
素は卵の素の意味で、マヨネーズのようなものを作りますが、一部卵黄だけ茹でたものを
使って、鮮やかな色を出します。薄口正油とお酒で下味をつけた魚を焼いた上に仕上げにかけて
表面を焼きます。
付け合せに百合根とうど。 百合根は薄く甘酢に色をといてつけて花びらのような感じになります。
若菜蒸しは鯛をそぎ切りにして、塩をしてしばらく置いたものにお酒をかけて蒸して、
その上に泡立てた卵白と刻んだほうれん草を混ぜたものをかけて再び蒸して、仕上げに餡をかけます。
ちょっとかぶら蒸しのような雰囲気。
ごまひたしの材料はせりや根三つ葉、春菊、うるいなど春の野菜を和えます。
今回は根三つ葉とうるい、春菊でした。 何種類かの野菜を混ぜる時、均等にするには
一緒に水を通してするといいということを教わりました。
ごまだれがすごくおいしかったです。割正油で洗った野菜の上に、当たり胡麻、西京味噌、砂糖
薄口正油、だし汁を混ぜ合わせます。練り胡麻を使うと簡単にできます。
前菜
若菜蒸し
ごまひたし
寄せ白魚
魚の素焼 うど、百合根
貝のおろし酢がらみ
桜おこわ
どのお料理も春の香りがして、とてもおいしかったです。
春らしく、上があけてありました。
結城紬 圓蔵さんの段ボールセールで。出来上がってからあまり布に染ムラありの表示があり、
破格のお値段の理由がわかりました。
帯は とりよろふ 八弁唐華(やべんからはな)
中井君〈ジィオデシック〉ジュエリーデザイン第一号となった「Sakura」リング。
亡くなった愛犬「さくら」への感謝の気持ちを込めて作ったというリングには、桜が咲いて散るまでの
一生が表現されています。春にはめてみたくなるリングです。ジィオのパーティで記念すべきリングを
求めました。
羽織はいつもこればっかり。池田のです。
星岡ももう通って5年がたちました。途中もうそろそろどうしようかと思っているところにあるばとろすさんから
問い合わせをいただいて、継続して見えることになりました。そして和服で通うスタイルができました。
そろそろ本当に卒業かなと思いつつ、毎回1回1回が貴重な時間と思ってその空気を楽しんでいますが、
やっぱりまだやめられないかなと迷っているところです。他のことも習ったりしたいのですが、何か得難いものを
感じることができる場所です。私よりずっと年配の方が通い続けているのには何かそういうものがあるような
気がします。5月までが今期の区切りで最初はそこまでと思っていたのですが・・
4月より早稲田で日本語ボランティア養成講座が始まります。
その日の夕食に家にあった材料も生かして、菜の花の昆布〆、しいたけのうに和え、
前回習った蛎ご飯とひじきの和え物を作りました。どうもルクルーゼで湯炊きがなかなか
うまくできません。ムラして何とかなるのですが、表面が固いような・・ 何時間も前に
といでおいたのですが・・
その2日後には鯛の昆布〆に魚の素焼を作りました。
卵がいっぱいできすぎてすごくなってしまいました。鮭のお刺身用柵を使って、
最後はオーブントースターでしあげました。
March 9 2020 Asagaya