Reflections

時のかけらたち

今年のカレーラス ・・・Jose Carreras recital with Lorenzo Bavaj ”Passione”

2023-11-07 22:52:14 | music

11月4日 

ホセ・カレーラス テノール・リサイタル  サントリーホール 19:00~

 

 

ホール前にはたくさんの人がいましたが、やっと引いてきたのでそろそろ入ろうかな・・

久しぶりのサントリーホール。

 

ピアノ:ロレンツォ・パヴァーイ

プログラム)
ベッリーニ:私のフィッリデの悲しげな姿よ
ベッリーニ:優雅な月よ
ヴァレンテ:パッショーネ
ヒナステラ:忘却の木の歌
セラーノ:ハンガリーの歌 ~『神の心』より
ロジャース:魅惑の宵
ヘンリー・マンシーニ:ムーン・リヴァー
ブロズキー:ビー・マイ・ラヴ
カルロス・グァスタビーノ:バラと柳 LA ROSA Y EL SAUCE (Carlos Guastavino)
Josep Ribas:君への愛ゆえに ROSO - PEL TEU AMOR (a Catalan song from the musical "Pel teu amor" )


アンコ ール)
ファルヴォ:彼女に告げて
トスティ:かわいい口元
カルディッロ:カタリ・カタリ
クルティス:夜の声
ディ・カプア・マッツッキ:オー・ソレ・ミオ
ララ:グラナダ
アカンポーラ:冬

プログラムは公演案内に一部載っていたのと、聴いたことのある曲を調べて書いているので正確ではありません。
主催者はセットリストを掲示してほしいと思いました。毎年行っているのでプログラムの冊子は買いません。
だいぶ前から会場での掲示はなくなり、HPでのプログラム公開は今年はまだ載っていませんでした。

11月11日追加                                    
プログラムがアップされていたので載せます。ピアノソロも加え、抜けがありましたね。
これでスッキリ                                 


 

今年のプログラムは今までとだいぶ変わっていました。民謡風なものとか、ポピュラーソングが並び、声量が
衰えたのかと心配しましたが、歌っているうちにどんどん乗ってきているのがわかりました。
曲目としてはアンコールで彼の本領発揮というような感じで、いつものようにスタンディング・オベーション、喝采の嵐の中
アンコールを次々と歌ってくれました。

今回はいつもとあまりにも違うスタートだったので、声の出し方も違うし、ちょっと心配でしたが、後から今回のコンサートは
特にU25のチケットがあり、若い人にも親しみやすい曲や、いろいろな言語で歌われる曲を選んだということがわかり、ほっと
しました。

 

 

やっぱり観客はカタリやグラナダがないと帰れません。76歳にしてこの姿勢は素晴らしく、最近話題になった日本の歌手とは
偉い違いです。いくつになっても人に与え続ける人です。

いつも華やかなコンサート会場で和服の人も多いのですが、今回はイヴニング・ドレスのような人もいました。
私はいつもなら和服ですが、膝を痛めている上に、この日は午前中ベルカント、午後に桜新町の叔母の老人ホームに
尋ねて行くことになったので動きやすい服装でした。それでも和服の生地で作ったジャケットを羽織っていたので
隣の方に和服地ですかと聞かれました。

今まであまりいいと思わなかった「魅惑の宵」もよかったです。亡くなった親友と「南太平洋」を中学生の頃
東急名画座まで見に行ったことを思い出します。Moon Riverも大好きな曲ですが、亡き主人も大好きで歌詞を書いたり
していました。

カレーラスの憂いを含んだ声は私のお気に入りです。辛かった時にいつも励ましてくれた歌声で、支えられてきました。

パッショーネやRoso素晴らしかったです。アンコールはまるで本プログラムでどんどん声が出てくるような感じで
盛り上がりました。

 

José Carreras sings - Passione (Valente) - 2008 (12/19)

 

José Carreras sings - Rosó (o Pel teu amor) - 2008 (19/19)

 

José Carreras sings - Voce 'e Notte (De Curtis/Nicolardi) - 2008 (18/19)

 

José Carreras sings - La Rosa y el Sauce (Guastavino) - 2008 (9/19)

 

 

 

午前中はベルカントのレッスンでいつもの安藤先生が公演前で忙しくピアノをいつも弾いてくださるソプラノの
山畑先生に教えていただき、ソプラノの曲なので女性の先生に教えてもらって新鮮でした。その曲の気持ちとか
解説していただいて。La Wally のキラキラした美しさを感じながら・・・ 難しいけれどこの曲が本当に好きに
なりました。

Anna Netrebko (La Wally) Ebben ne andro lontana (Paris 2007)

 

午後は世田谷の老人ホームにいる叔母に会いに妹と待ち合わせて、ちょうど軽井沢から実家に戻り仕事をしていたいとこに
連れて行ってもらいました。高齢でもう軽井沢にも来ることができなくなってしまった叔母に会える機会もなかなかないので
妹が叔母にこの季節だけある虎屋の栗の羊羹を食べさせたいとの思いがきっかけでした。いとこのことも最初はわかっても
わからなくなってしまう、微妙な状態と聞いていたので心配でしたが、最後まで意識がはっきりしていていい時間を過ごすことが
できました。急に行くことになったので私は何も持って行く準備が出来なくて、ホックニー展で買った「春が来ることを忘れないで」
のポストカードを渡しました。いとこの話だとこんなに状態がいいのはホームに来て初めてのような感じで、「ありがとう」という
ことばもここでは初めて聞いたと喜んでくれました。

そのあと家に戻ってからカレーラスのコンサートに行くという久々のハード・スケジュールでしたが、どれも感動がたくさんあり
濃密な一日でした。

 

 

 

 

お昼ご飯を千鳥ヶ淵でお弁当を食べて、半蔵門線が田園都市線に乗り入れているので桜新町まで
1本で行くことができました。

 

Nov. 4  2023   Kudan  → Setagaya → Roppongi

 

 

コメント
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