“氷姿雪魄”に背のびする……しろねこの日記

仕事の傍ら漢検1級に臨むうち、言葉の向こう側に見える様々な世界に思いを馳せるようになった日々を、徒然なるままに綴る日記。

「絣」の読み

2013-01-24 23:58:02 | 日記
こんばんは。
しろねこの地域では大分雪が解けてきました。どことなく春の気配が感じられる数日でした。
1月初旬の冷え込みが嘘のようです。

さて今日はまた生徒が某大学(国公立)の過去問を解いたものを採点していました。
その中に、「絣」の読みを答えさせる問題がありました。
答えは「かすり」です。

これは残念ながら、しろねこの教えるトップ層の中にも読める人がいませんでした。
わざわざ非常用漢字の読みを幅広く演習することも少ないため、記憶が網羅されていないのでしょう。

間違いの中で最も多かったのが、「しま(縞)」。本文には「絣」の直前に、色とりどりの模様の織りの描写があるため、そこから「縞」を推測するのも、まあ無理もないでしょう。
次に多かったのが、「ます(桝・枡)」。う~ん、かなり違うと思うけど。

極めつけがなんと、


「もち(餅)」…!!


「并」繋がりなのは分かりますが 汗
前後には布地の話ばかりで、食べ物の話題なんてひとつもないのに、糸偏の字から食べものを連想するってどうなってるんでしょうか 笑
模様入りの餅??!


ところで、帰りに漢検四字熟語辞典(しろねこのは、2004年3月10日 初版第14冊発行です)を見ていたら、
135頁中段「眼光炯炯」の項の太字の意味の最後に、句点がないのを発見しました。
何度も見ている筈なのに今まで気付かなかったとは……。
まだまだ見逃していることが沢山あるのでしょうね。