こんばんは。
入試業界にいると、このシーズンよく耳にする言葉の中で、
難化/易化
があります。
センター試験の国語が難化した、だの、○○大学の数学が全体的に易化した、だのという使い方です。
さて、「難化」の読みは「なんか」でしょうが、
「易化」はどう読むのでしょうか。
「えきか」か、それとも「いか」か。
先日同僚から、
「どこの予備校の人も、『易化』を『えきか』と言っているのに、河合塾の人がこの間説明会で、『いか、いか』と連発するから、どちらが正しいのか判らなくなってしまった。
しかし少なくとも、今の世間の慣用表現は『えきか』だろう」
と疑問を投げ掛けられました。
改めてその場で考えてみると、「えき」だと「貿易」などで判るように、交換する意味です。
一方で「い」と読む場合は、「容易」などで判るように、やさしい、簡単だという意味です。
従って、河合塾の方の仰るとおり、「いか」で正しいのです。
現に、三省堂の辞書サイトには、確りと「易化」=「いか」と載っています。
では何故「えきか」の使用頻度が高いかというと、
推測ですが言いやすいし聞き取りやすいから、ではないでしょうか。
「えきか」なら同音異義語は「液化」くらいで、例えば「腋下」などは普通想像しないでしょう。
しかし、「いか」を耳で聞き取ると、「えきか」より連想する語が多くなり、意味がとりにくいのでしょうね。
似たような例を挙げると、
先日バスでバスカードが傷ついているのか、機械に通らないお客さんに運転手さんが、
「磁気がだめになっているんだよ」
と言うのを、お客さんが怪訝な顔で「じき?」と聞き返していました。
そんなわけで、漢検1級で学ぶ単語も、日常会話では口頭では通じにくいということを考えながら、
夜は四字熟語をまた少し復習った、という一日でした。
入試業界にいると、このシーズンよく耳にする言葉の中で、
難化/易化
があります。
センター試験の国語が難化した、だの、○○大学の数学が全体的に易化した、だのという使い方です。
さて、「難化」の読みは「なんか」でしょうが、
「易化」はどう読むのでしょうか。
「えきか」か、それとも「いか」か。
先日同僚から、
「どこの予備校の人も、『易化』を『えきか』と言っているのに、河合塾の人がこの間説明会で、『いか、いか』と連発するから、どちらが正しいのか判らなくなってしまった。
しかし少なくとも、今の世間の慣用表現は『えきか』だろう」
と疑問を投げ掛けられました。
改めてその場で考えてみると、「えき」だと「貿易」などで判るように、交換する意味です。
一方で「い」と読む場合は、「容易」などで判るように、やさしい、簡単だという意味です。
従って、河合塾の方の仰るとおり、「いか」で正しいのです。
現に、三省堂の辞書サイトには、確りと「易化」=「いか」と載っています。
では何故「えきか」の使用頻度が高いかというと、
推測ですが言いやすいし聞き取りやすいから、ではないでしょうか。
「えきか」なら同音異義語は「液化」くらいで、例えば「腋下」などは普通想像しないでしょう。
しかし、「いか」を耳で聞き取ると、「えきか」より連想する語が多くなり、意味がとりにくいのでしょうね。
似たような例を挙げると、
先日バスでバスカードが傷ついているのか、機械に通らないお客さんに運転手さんが、
「磁気がだめになっているんだよ」
と言うのを、お客さんが怪訝な顔で「じき?」と聞き返していました。
そんなわけで、漢検1級で学ぶ単語も、日常会話では口頭では通じにくいということを考えながら、
夜は四字熟語をまた少し復習った、という一日でした。