火打山から降りて、燕温泉に宿泊した。この温泉は源泉かけ流しだ。かけ流しは久しぶり、楽しみにしていた。燕温泉は、イワツバメが多いために名がついた温泉のようだ。温泉街は標高1,170m、数件の宿が並んでいる。
予約した宿は、岩戸屋。検索したらトップで出てきたから予約したものだ。
宿には、いくつも観音様がいる。浴室内にも観音様がいる。
泉質は、含硫黄ーカルシウム・ナトリウム・マグネシウムー炭酸水素塩・硫酸塩・塩化物泉という長い名前だ。溶存成分はお湯1リットル中1.6g。一応療養泉の範疇だが、それほど溶存成分は多くない。ただ、20%以上を占める成分が、陽イオン、陰イオン6種類もあるため、こんな長い名前になっている。
それと、微硫黄臭がする。お湯は白濁していて、肌がつるつるする。温泉には夕、夜、朝と都合三度入浴した。
かけ流しで気が付いたことがある。お湯の表面がすぐ熱くなるのだ。かけ流しだから、浴槽に入ったお湯がそのまま流れ出てしまうのだろう。
これが通常の循環タイプなら、浴槽の下の低温のお湯が循環に回され、ろ過されて温められた熱いお湯が上から出てくるから、お湯の温度差はあまり感じない。登山帰りに満足できた、源泉かけ流しの温泉であった。