資格マニアの徒然草ブログ

目標としていた70歳で五百資格、2年前倒しで達成しました、これからはジャンルに関係なく、徒然なるままに書いていきます。

間違いじゃなかった二酸化炭素中毒

2021年02月20日 | ガス主任技術者資格とその活用

 

 先日テレビで、あるビルの消火設備の点検で、二酸化炭素が暴発(ぼうはつ)して点検員が死亡するという事故が発生したそうだ。テレビでは死因は、「二酸化炭素中毒」だという。二酸化炭素中毒??、聞いたことない、一酸化炭素中毒ならあるが、知らないマスコミが間違たんだろうと、念のため、ググってみた。

 「二酸化炭素中毒」、確かにあった。ネットにはいろいろなデータがあるが、概ね空気中の二酸化炭素が1%で人体に影響が出始め、10%以上だと意識喪失・呼吸困難のようだ。これが二酸化炭素中毒。

 知らなかった、二酸化炭素は、温室効果ガスとしてもともと空気中に存在する。400PPM(0.04%)ほどだ。そして燃焼すると必ず発生する。温暖化は別にして、無害だと思っていた。もしあるとしたら、二酸化炭素が多くなって、その分酸素が足りなくなる酸欠だろう、と思っていた。酸素があっても二酸化炭素が多くなると中毒は生ずるようだ。

 念のため私の専門分野なので言っておくと、炭化水素が完全燃焼した際、発生するのは、水蒸気と二酸化炭素、酸素が不足する等の原因で、燃焼が途中で終わり、発生するのが一酸化炭素(CO:シーオー)である。

 一酸化炭素は、猛毒で、日本ガス協会の都市ガス工業消費機器編によると、「空気中に一酸化炭素が0.16%で、20分間なら頭痛・めまいそして2時間で死亡」と書かれている。また、都市ガスの瞬間湯沸器は、0.03%を超えたら不完全燃焼防止装置が作動するようになっている。

 一酸化炭素中毒と二酸化炭素中毒、中毒の濃度のオーダーはだいぶ違うが、どちらにも中毒がある。65歳の私にとっては新しい知識であった。

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