このコーナーは、来年出版される予定の資格本の原稿の一部ををアップしていきます。出版予定の資格本は、年代別(ex20歳代・・)に有用な資格とその活用方法を解説していくものです。第10回は、50歳代資格「セカンドライフアドバイザー」です。
区分:民間資格(NPOアクティブシニアクラブ主催)
対象者:誰でも可、シニア向けの講師や相談員を希望する方
受験者数:年に1,2回開催、毎回定員30名
合格率:筆者が受験した回はほとんどが合格していた
費用:受講料5千円、テキスト代・検定費1.5千円(平成28年10月現在)
■ セカンドライフ・アドバイザーとは
セカンドライフを充実させるための知識を身につけ、シニア向けの講師および相談員になるための民間資格。養成講座を受講して、当該NPOの活動に賛同すると、会員として活動できる。 アクティブ・シニア・クラブ http://www.asc.vc/
■ 養成講座で学んだこと、資格の活用法
2日間の講座で、筆者は、いくつもの知識を学んだ。例えばこんなこと。保険科目では、日本人がガンにかかる確率は男性で60%、女性で40%だそうだ。ガン細胞の成長速度を考えると健康診断は毎年受けないと発見が遅れてしまう。そして公的保険の効かない重粒子線治療は1回300万円ほど。保険料は人によって違うが、高額な保険料の場合は、この300万円との比較になる。
また、相続では遺言書を書いておくこと、相続の協議を省けるのはメリットとして大きい。相続者がそばに住んでいない、高齢者は印鑑証明が必要など、結構協議が大変らしい。
ほどほどの生命保険に入っておくとよいそうだ。相続の際、自宅だけが相続財産の場合、相続する一人が住んでいて、自宅の売却が難しいケースが多いそうだ。すると財産分与が困難になる。生命保険だと現金が入り、相続が簡単になる。これを目的に生命保険に入る人も多いそうだ。
またこの資格の活用方法として、この養成講座を受講し、試験に合格した後、NPOアクティブ・シニア・クラブに入って、自分の得意分野のセミナー講師をするという方法がある。年金、相続、初心者向けのIT講座などが開催されている。ボランティアをするのも常に学習が必要。こうすればボケる暇がなくなるね。
■ セカンドライフ・アドバイザーへの道
この資格は、ボランティアのための資格だが、一番の特徴は、人に教える前に、自身のセカンドライフの設計を考えることができるようになることだ。もう一つは,NPOが実施しているため、小ぢんまりとした講座でアットホームな雰囲気であるということ。筆者の受講したときも受講生は8名ほど、質問などもしやすい雰囲気であった。そしてNPOのため受講料が安い。
講座の内容は、セカンドライフ・アドバイザーとして必要な、医療保険、年金と雇用保険、相続、介護、生きがい、ライフプランの知識で、講座受講後試験を実施し、合格すると資格が取得できる。