大和市内の介護待機者が700人を超える事態となっています。 実際はもっと多いことでしょう。 また、市内の高齢化率は昨年10月末に21%を超えたことが明らかになっています。(高齢化率:人口に占める65歳以上の割合、日本の同割合は、昨年9月に25%超に)
後援会事務所近くにある”晃風園”を後援会のみなさん、宮応大和市議と一緒に訪問し、2時間近くにわたって施設の案内、説明を受け、施設長らと懇談しました。
”晃風園”は、1987年(昭和57年5月)に特別養護老人ホームとして事業を開始し、20数年にわたって、介護サービス事業を行っています。 また同施設は、大和市内に9か所ある「地域包括支援センター」の一つでもあります。 サービスの内容は、「入所サービス」(介護老人福祉=長期入所、認知症対応型共同生活介護(グループホーム)、短期入所生活介護(ショートスティ))、「通所サービス」(デイサービス)、「訪問サービス」(ホームヘルパー、ケアプラン作成等)などです。
同施設では、現在50人が長期入所サービスを受けているとのことですが、男性が2名、女性が48人とほとんどが女性です。 平均年齢は86歳で、100歳を超える方の入所もあるそうです。
今回の施設訪問の第1は入所費用の問題です。 同施設の利用料の例では、「要介護5の方が1日、長期入所し場合」 Δ介護保険負担分 963円、Δ居住費 3,000円 Δ食費 1,650円 これだけで5,613円/日。 1カ月(30日)は168,390円 加えて、その他保険外分となっています。 これだけの費用が本人(年金などの収入)、家族の負担として必要になります。 いま入所している方はこうした負担に応えられる方々ということになります。 それができなければ、最初から入所を諦めなければならないことになる可能性があります。 特に、生活保護の給付・扶助が削減される事態では深刻です。
もう一つは、大震災対策です。 首都直下地震が今後30年以内に70%の確立で発生すると言われています。 大和市内の被害も様々想定されていますが、入所者のほとんどが車いす生活者です。 その安全はどうのように確保されるのか。
施設内での火災対策や訓練が2カ月に1度の割合でおこなわれているとのことですが、施設外の家屋や道路、ライフラインが破壊された場合、どのように対応するのか、未知数の状態でした。
ただ、地域の自治会との防災協定を結んでいるとのことですが、自治会との合同訓練については語っていただけませんでした。 しかし、災害発生時の地域の避難場所になれる条件があることが施設側から指摘されました。 それは、食料の供給です。 緊急食糧は3日分確保しているとのことでした。 地震で破壊されなければ、給食施設を使い周辺住民への食料供給を支援できるとのことでした。
もう一つは、外部電源が使えない事態に備えた自家発電の整備問題です。 国や自治体との連携、支援対策が色々浮かび上がってきていることを感じました。
来年のいっせい地方選挙に向けてた、政策づくりのためにも、さらに調査、検討を全面化した取り組みが必要であることを痛感させられました。
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