宮応かつゆきの日本改革ブログ

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河野統幕長の訪米会談緑を読んで。 自衛隊の”究極の米国の従属軍隊”の実態が浮かび上がる

2015年09月06日 | 戦争法案

 日本共産党の仁比聡平参議院議員が今月2日の参院安保法制特別委で明らかにした、自衛隊トップの河野克俊統合幕僚長の昨年12月の訪米時の米軍トップ等との会談結果概要を読みました。

 「会談の結果概要」は、昨年12月24日(水)作成され、統幕長の「了」の印がされた、A4判23頁のものです。 河野統幕長は、同年12月17日~18日にかけて、7人の米軍の各種軍隊のトップと30分刻みで会談(デンプシー統合参謀本部長とは18日13:00~13:45)した内容となっています。

 今回の訪問の最大の目的がか河野氏の統幕長就任(同年10月)にあたってのデンプシー統合参謀本部議長への表敬訪問であったことが語られいます。

 仁比議員が取り上げた会談記録は、同月12月17日(水)16:30~17:00 米国防総省で、オディエルノ陸軍参謀長との会談の一部であることが記録されています。

 オディエルノ陸軍参謀長 「現在、ガイドラインや安保法制について取り組んでいるうと思うが予定通り進んでいいるか? 何か問題はあるか?」

 河野統幕長 「与党の勝利により来年夏までには終了するものと考えている」

 河野統幕長 「陸上自衛隊においては陸上総隊の設立や水陸両用部隊の設立等大きな改編の時期を迎えている。 横須賀における米海軍、海上自衛隊の関係、横田における航空自衛隊と米空軍の関係がよい具体例であると認識しており、陸軍種間では座間が適当であると考えていいる」

 オディエルノ陸軍参謀長 「私も座間における連携が重要と考えており、ご支援いただいて感謝する」

  こうした会談内容から、8月の沖縄での日米の特殊部隊の合同訓練時の事故で明らかになった背景が浮かび上がってきます。

 ワーク国防副長官との会談(同年12月18日 10:30~11:00 米国防総省)ではオスプレイについて次のようなやりとりが記録されています。

 ワーク国防国防副長官 「オスプレイは海兵隊の装備品の中でももっとも安全性の高いものである。 しかしながら初期の事故により不公平な評価を受けることとなり残念である」

 河野統幕長 「オスプレイに関しての不安全性を煽るのは、一部の活動家だけである」

 私が、 特に、注目させられたのが、スイフト海軍作戦部幕僚部長との会談内容です。

 スイフト海軍作戦部幕僚部長(同氏は、近く米太平洋海軍司令官に就任予定だった) 「尖閣の問題も、尖閣だけの問題として捉えるのではなく中国の問題として捉える必要がある。 個別的に問題を捉えるのではなく全体として問題を捉えることで、他国の状況を踏まえて協力することが必要になってくる。 個別的に問題を扱うと孤立してしまう可能性がある。 すでに中国の潜水艦の2、3隻がインド洋に進出していることも全体として捉える必要がある」

 河野統幕長 「安倍政権において中国の力による現状変更は認めないという認識のもと、フィリピン、ベトナム等ASEAN諸国と協力しているところである」

 等が記録されていますが、その他のやり取りも読んで、支配国米国軍隊の作戦参謀の指導を受けている従属国日本の自衛隊の最高幹部の姿が浮かんでしまいます。

 政府は、統幕長の訪米記録を7日に報告するとしています。 5日の井上哲士議員の関連質問に対して、中谷防衛相は、「他国との関係もあるので、調査は慎重にしなくてはならない」と答弁しています。

 こうした、自衛隊自身が作った文書さえ、自主的に国会に国民に明らかにできないとしたら、まさに、”究極の対米従属の自衛隊・日本”であることを世界にさらけ出すことになるでしょう。


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