宮応かつゆきの日本改革ブログ

●日本共産党
総選挙で市民と野党の共闘で政権交代を、共産党の躍進をめざします。

「田原総一郎氏(ジャーナリスト)-僕は絶対、連立政権を作ってほしいー」

2020年09月29日 | 野党連合政権への展望

「週刊朝日」10・9号に、ジャーナルスト田原総一郎氏と日本共産党の志位和夫委員長の対談記事が掲載されました。見出しは、「政権奪取なら閣外でも構わない」(志位委員長)、「野党で一番柔軟性ある共産党」(田原氏)です。大変興味深く、真剣さが誌面を通じて跳ね返ってくる「対談」内容ではないかと感じました。「対談の最後」の部分を紹介させていただきます。

田原 まさに菅首相は『自助、共助、公助』と言っている」

志位 政府が自助、共助なんて言ってはだめです。コロナ禍ととてつもない不景気の中で、みんなが必死になって生きている。こういう人たちにまずは自分でやってみなさいなんて、政治が言う言葉ではありません。政治がやるのは公助です」

田原 では自助はいらない? 自分で頑張る必要はないと」

志位 そうは言っていません。政治が押し付けることではないということです。たとへば、これまで自助の押し付けで医療費を削ってきました。病院経営が逼迫してぎます。さらに医者の数を抑えてきた。OECD(経済協力開発機構)加盟国の平均に比べて14万人も少ない」

田原 合理化のために保健所もどんどん減らした」

志位 新自由主義の弊害ですよ。公にやる仕事を減らした結果、医療も公衆衛生もすべて脆弱にしてしまったわけです」

田原 雇用問題もある。今や非正規社員は4割だ」

志位 労働法制の規制を何もかも緩和したからです。もう一度、ルールをきちんと作り、非正規労働は一時的な労働に限定して、正社員を当たり前にしていかないといけません」

田原 政府の立場からすれば、あまりにも財政事情がよくない。先進国の中で最悪だ」

志位 今の国の財政システムに無駄はないか、という問題があると思いますよ」

田原 どこに無駄がある?」

志位 軍事費一つとっても、トランプ政権に言われるままに高額の武器を買ったり、思いやり予算をポンと出したり、米軍の駐留経費の負担割合は、世界で日本が最も高い」

田原 75%だ」

志位 こんな国はないんです。こんなに出していること自体がおかしい」

田原 前大統領補佐官のボルトンによれは、トランプは今の4倍の額を要求してくるだろうと」

志位 突っぱねなきゃだめですよ」

田原 日米関係で言えば沖縄問題。日米地位協定を改定しないといけない。去年の春、安倍さんに改定しろと言ったら『する』と言った」

志位 言ったの?」

田原 言った。改定は自民党も反対ではないんだから、野党はもっと訴えなきゃ」

志位 日米地位協定抜本改定は野党の共通要求ですよ。日本の地位協定は本当に異常で、占領時代の米国の絶対的な特権をそのまま引き継いでいる。米軍が日本国内のどこで演習をしても自由こんな国はないですよ。そういう問題も含めて、野党間でかなりの点で、一致点が広がっています」

田原 少なくとも安倍さんがやると言っているんだから、志位さんたちが自民党に言えば、菅さんもノーとは絶対言えない」

志位 やってみますよ。ただこれも何も政権を取らなければだめだと思っています。新自由主義からの転換、日米関係を対等・平等にする、立憲主義を取り戻す。この3つの大きな柱を実現する。そのためには、次の総選挙で、『政権を取る』とはっきり宣言すべきだと思っています」

田原 あとは国民に野党は政権を取るという気力を示すこと。僕は絶対、連立政権を作ってほしい」

志位 早くその方向にもっていきたいと思っています」

田原 頑張ってください」