宮応かつゆきの日本改革ブログ

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「戦後70年安倍談話」の「挑戦者」の表現は何を意味しているのでしょうか=「戦争する国づくり」が本音

2015年08月15日 | 「戦後70年安倍談話」

 「安倍談話」は、「満州事変、そして国際連盟からの脱退。 日本は、次第に、国際社会が壮絶な犠牲の上に築こうとした『新しい国際秩序』への『挑戦者』となっていった。 進むべき針路を誤り、戦争への道を進んでいきました」と述べています。 

 ポツダム宣言は、日本が行なった戦争について、「日本の人民を欺きかつ誤らせ世界征服に赴かせた、影響勢力及び権威・権力は永久に排除されなければならない。 従ってわれわれは、世界から無責任な軍国主義が駆逐されるまでは、平和、安全、正義の新秩序は実現不可能であると主張するものである」(第6条)

 「安倍談話」には、戦争指導・推進勢力と国民の区別がありません。 戦争を計画し、指導・推進した勢力を「挑戦者」と表現し、「日本は」と一般化し、責任を免除し、「美化・擁護」しているように感じられます。

 普通に表現するなあらば、「『新しい国際秩序』の『破壊者』となっていった」が妥当なように思います。

 そして、「挑戦者」の意味が、「談話」の最後の部分で、安倍晋三首相の意図にそって、生かされています。

 「私たちは、国際秩序への挑戦者となってしまった過去を胸に刻み続けます。 だからこそ、我が国は、自由、民主主義、人権といった基本的価値を揺るぎないものとして堅持し、その価値を共有する国々と手を携えて、『積極的平和主義』の旗を高く掲げ、世界の平和と繁栄にこれまで以上に貢献してまいります」

 この点に関し、「しんぶん赤旗」は、次のように指摘しています。

 「記者会見では、その内容として、戦争法案について、『日本が危険にさらされたときには日米同盟が完全に機能することを世界に発信する』と述べ、法案強行の姿勢を示しました」(山田英明)