i氏の海外生活体験記

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初めて見た原発だより

2013-10-31 22:59:02 | 大間原発の中間貯蔵化
「PSつうしん」という東通原子力だよりが、新聞のチラシに挟んでありました。2013.10.27付けです。今までも発行されていたのでしょうが、気が付きませんでした。

さて、内容を拝見しまして「意外とキチッと書いてあります」というのが正直な感想です。

ご存じの通り東通原発は規制委から活断層の指摘があり、電力事業者も12月まで追加調査結果を取りまとめる、としています。書かれてある論点を引用してみます。

-敷地内断層の活動性に関する主な論点-

【評価等】
・これまでの当社評価:これまでの地質調査結果から、耐震設計上考慮すべき「活断層」ではない。
・原子力規制委の見解:耐震設計上考慮すべき活断層であり、否定するためのデータが不足。
・当社の追加地質調査:追加地質調査により改めて活動性の有無を確認。
【主要断層1】
・これまでの当社評価:「横ずれ断層」に特徴的な痕跡が認められない。
・原子力規制委の見解:横ずれによる断層活動の可能性が否定できない。
・当社の追加地質調査:横ずれの痕跡の有無を確認。「水平掘削面調査」「水平ボーリング調査」
【主要断層2】
・これまでの当社評価:断層破砕部が地下で「固結・岩石化」しており、約500万年前以降に活動していない。
・原子力規制委の見解:固結・岩石化だけで活動性を否定することは困難。
・当社の追加地質調査:敷地の広範囲で断層破砕部の深部における固結状況を確認。「ボーリング調査」
【変形地形】
・これまでの当社評価:断層活動を示唆する地形は認められない。
・原子力規制委の見解:山側に比べ海側の地面の方が高まっている地形は、断層運動により隆起した可能性がある。
・当社の追加地質調査:指摘箇所の地形と断層の関連性を確認。「トレンチ調査」
【第四系変状】
・これまでの当社評価:断層を覆う「第四系の地層の変状」の最も有力な成因は「劣化した岩盤の体積膨張」と考えられる。
・原子力規制委の見解:第四系の地層の変状は断層活動によるもの。
・当社の追加地質調査:第四系変状の成因を再検討。「データの再整理」「類似事例の調査」

-引用終わり-

論点の整理についてはシロウトにも比較的分かり易くて良いと思います。ただ、敷地内に主要な断層は10本もあることが既に分かっています。殆どが海岸に平行に入っています。これらの断層間隔から見ると本来原子炉建屋直近にあってもおかしくないと思うのですが、考えすぎでしょうか。

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