i氏の海外生活体験記

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サル、GPSで把握

2012-04-08 10:20:18 | あおもり
4/8読売新聞青森版が伝えております。

-リンゴ園接近 花火で威嚇 西目屋村が被害対策-

 サルがリンゴの木や実を食い荒らす被害が後を絶たないことから、西目屋村が全地球測位システム(GPS)のついた携帯電話をサルに装着し、群れの行動を把握する新たな対策に乗り出す。GPSの発信する位置情報は村役場のパソコン画面に送信される仕組み。リンゴ園に接近するとパトロール隊へメール連絡し、花火で追い返す計画だが、携帯電話の電源確保が大きな課題となっている。

-首輪に携帯電話 

 この食害対策に協力するのは、通信会社大手のKDDI(本社・東京)。昨年度に村から打診を受け、携帯電話のほか、GPS電波を受信するシステムを活用することが決まった。

 計画ではまず群れからあまり離れない雌ザルを捕獲した後、携帯電話を取り付けた首輪を装着して群れに返す。

 これでGPSから発信される位置情報が、衛星通信を経由して役場のパソコンに表示され、群れの動きを確認できる。携帯電話には雨で不具合が生じないよう防水カバーをつける。

 群れがリンゴ園や田畑の手前200メートルまで近づくと、村職員やパトロール隊員の携帯電話にメールで位置情報が届くように設定し、突然の襲来に備える。メールを受信した村職員は、村内18か所の防災無線で広報し、隊員が畑の所有者らと花火で山に追い返す計画だ。

-電源確保が課題 

 課題は、携帯電話の電源をどう確保するかだ。村は首輪に太陽電池を組み込む方法を検討している。これまでに太陽電池を研究する大手電機メーカーや大学に協力を求めているが、まだ理解を得られていないのが現状。

 企業から「野生動物に首輪を付けるのはイメージがよくないのでは」との声もあるなか、村の竹内賢一郎農林係長は「この事業は無用なサルの殺生を減らし、共存を図るための試み」と強調し、首輪は2年で自然に切れる特殊素材を使うなどしてサルに配慮するとしている。

-食害は深刻

 村によると、世界自然遺産に登録されている白神山地麓の村周辺には、推定で100匹を超えるサルが生息しているとされ、30~40匹の大きな群れと3~4匹の小さな群れがあわせて8群れほどに分かれて生息しているという。食害は深刻で、村は2007年から11年までの5年間に対策費として約2600万円を計上。それでも、この間のリンゴの食害は約1200万円に上った。

 これまでに、七面鳥を放し飼いにして威嚇するなどの対策を続けてきたが、抜本的な解決には至っていない。竹内係長は「サルの位置を正確に把握できれば対策も講じやすい。事業を成功させたい」と話している。

-引用終わり-
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