i氏の海外生活体験記

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Moxに関する規制委の定例記者会見コメント

2013-07-29 00:12:41 | 大間原発の中間貯蔵化
6/19規制委HPより定例記者会見の議事録を確認してみました。

-規制委の定例記者会見-

(前略)
○記者 日本テレビのコバヤシと申します。
ちょっと話は変わるのですが、プルサーマル発電で使用されるMOX(混合酸化物燃料)燃料が福島事故後初めて、明日にも高浜の港に到着するという話があると思うのですけれども、高浜原発3号機では、MOXを使った、プルサーマルを前提とした再稼働申請も視野に入れているということを社長が発言していますが、これについては、以前、委員長も、MOXであろうと、通常の原子炉の基準に沿って粛々と審査をしていくというふうに御見解あったかと思うのですが、出口の部分の使用済みのMOXの行き場が明確に決まっていないと、高浜の町からさえも出せないのではないかという指摘があることについ
て、直接の規制委としての所掌ではないかもしれませんが、こういった行き場のない核のごみ問題について、プルサーマルという観点から、御所見があれば、お願いします。

○田中委員長 非常に重要な御指摘だと思いますけれども、私が今、お答えできる範囲は、今の軽水炉での3分の1MOXぐらいまでのMOX燃料の利用についての技術的な判断はやりますということは申し上げていますけれども、その先は政策の問題にかかわってきますので、私の方で申し上げるべきことではないし、できないですね。

○司会 よろしいですか。

○記者 ありがとうございます。

○司会 他にございますか。では、最後、ニシカワさんね。

○記者 朝日新聞のニシカワです。
2回目ですみません。今のお答えの中で、軽水炉での3分の1ぐらいまでの利用についての技術的な判断はやりますとおっしゃいましたけれども、そうすると、今後、活断層の調査とかも必要になるかもしれないということもあって、どうなるか分かりませんが、大間のフルMOXについては、田中委員長はどういうふうに考えていらっしゃるのでしょうか。

○田中委員長 これは若干私の個人的なところもあるのかもしれませんけれども、3分の1MOXというのは外国でも例がありますし、MOX燃料を、3分の1ではないけれども、試験的に我が国の炉に入れたりしている、様子を見ているという、いろいろな実験データとか経験があるのですが、フルMOXになると、経験がないのですね。だから、もう少しきちっとしたデータをとって、それから判断すべきものではないのかという気がしています。だから、大間がどういう形で申請が出てくるかどうか分かりませんけれども、とりあえずは前のNISA(原子力安全・保安院)の時代はフルMOXということで認められているのでしょうけれども、そこはもう少し考える余地はあるかもしれないという意味で、3分の1までは、まあ、やれるかなという印象で申し上げたのです。

○記者 そうすると、大間でもしやるとして、3分の1以上というのが認められない可能性もある。

○田中委員長 技術だし、いろいろなことを考えなければいけない面が出てくると思うので、それは今、可能性を云々することもできないし、そうすべきではないと思うのですけれどもね。

○記者 ただ、大間で審査する場合は、そこは従来よりも厳しく見ていくことになるということなのでしょうか。

○田中委員長 一般論として言えば、もし大間で事業者がそれを申請してくるのだったら、フルMOXの安全性について、私どももいろいろ疑問を呈して、それに十分答えていただけないようだったら、それはなかなか難しいと思いますし、そういうことも含めて、そもそもが今の日本が世界でやったことがないようなことをやること自体が、一般論として、私は非常に難しいのではないでしょうかということは申し上げられると思うので、
これはあくまでも私の今の個人的な考えです。

○司会 よろしいですか。では、以上で本日の会見を終わりたいと思います。どうもありがとうございました。
-了-

-引用終わり-

事業者は確か1/3までは試験的に実施して十分確認しながら~、とコメントしていたと思います。普通の人が考えても、専門家が考えても少々無謀で強引な計画ですよね。

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