i氏の海外生活体験記

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思い出のキャディ(その1)

2007-07-17 03:14:15 | メダン(インドネシア)
メダンでは車で40分のタンジュンムラワゴルフクラブという所に一番お世話になりました。

お正月の4日間合宿もここでやりました。別に泊まったわけではありません。単に4日連続で行っただけですが・・。大先輩が「人生で4日連続は今しか出来ない、と思って行きなさい。」と強く引っ張ったのでした。

ここではすぐ顔なじみになり、予約無くてもプレーできるし、当日はまだ使えない割引券もその日に使わせてもらっていました。ここは安さ抜群でキャディへのチップも入れて15万ルピア(約2千円)でできます。

キャディは全員男性ですが、傘持ちはアルバイトの女の娘です。彼女らの待機している小屋へ行って選ぶのです。(どこかで聞いたような・・・。)

私は一番最初だけ傘持ちねえちゃんを付けました。しかし、言葉も分からず、会話も進まず、飲み物やお菓子を買って上げねばならず、で気を使ってしまい散々なスコアでした。二回目からは幾ら言われても付けませんでしたが、最初の彼女が別の人に付いているのを見るとこれも気になりました。良いことはありません。

さて、男性キャディは私にだけ専属で付いてくれる黒い兄ちゃんがいました。理由は簡単です。傘持ちを付けなくなったお金をキャディにチップとして上乗せしてあげていたのです。エディマーフィに似た彼は私の実力を直ぐに見破りました。その日の調子によって変るベストなクラブ選択をしてくれました。そのおかげで15年振りに再開したゴルフもお正月の合宿には初めて100を切りました。2ヶ月弱で30も縮まったのです。

彼は週末には我々が来るまで他のお客さんに付かず、ずうーと待っているようでした。毎週必ずそのゴルフ場に行くわけではないのにです。キャディの殆どは彼でした。一度だけ違う人が付きましたが、後半10ホール目のとき彼が出てきて「寝坊した」と謝っていました。

受付のねえちゃんにも彼は「日本人の車を見かけたら知らせてくれ」とでも言っていたのでしょう。いち早く名前を覚えられました。

彼はプレーに対し大袈裟に喜んだり、残念がったり、ハイタッチをしてくれたりしました。一応チップのためにでしょうが、感情がこもっていました。

小さなズルもしていたことでしょう。林の中では都合の良いところにボールがあったり、ボール手前の草を踏んでくれたり・・・。

ところが私が突然来なくなって・・・。 

今でも週末は、「もう来ない」と知りながら待っているのでしょうか。
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