i氏の海外生活体験記

<part1>ジャカルタ滞在記 <part2>ベトナム滞在記 <part3>ネパール滞在記
<part4>しもきた

劣化防止措置というビジネス

2015-07-02 10:30:46 | 大間原発の中間貯蔵化
7/2東奥日報WEBで伝えておりました。

-台湾、第4原発の建設凍結 劣化防止措置が完了-

 【台北共同】台湾公営の台湾電力が台北郊外で計画していた第4原発の建設が1日、正式に凍結された。完成間近だったが、反原発世論の高まりを受けて昨年4月に政府が建設凍結を決め、各機器に劣化防止措置を施す作業を続けていた。

-引用終わり-

この劣化防止措置は日本でもビジネスになりそうな気がします。廃炉ビジネスに続き、凍結ビジネスに地元企業は目を向けたら如何でしょうか。

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高レベル廃棄物の同意見

2015-07-02 02:02:25 | 大間原発の中間貯蔵化
6/29朝日新聞WEBで伝えておりました。

-高レベル放射性廃棄物について考えるシンポ 八戸-

 原発から出る高レベル放射性廃棄物について考えるシンポジウムが28日、八戸市で開かれた。講演した研究者からは、核燃サイクルの見直しや高レベル放射性廃棄物の地層処分への疑問などが示された。

 前内閣府原子力委員会委員長代理の鈴木達治郎・長崎大核兵器廃絶研究センター長は、核燃サイクルについて「全量再処理路線からの脱却が必要」とし、必要な量だけを再処理する「部分再処理」を提案した。その上で、国や県に「核燃サイクルに依存しない地域振興策を検討すべき時期に来ている」と指摘した。

 八戸市出身の山脇直司・東大名誉教授は「そろそろ県は再処理が中止になった場合の具体的政策を考え始めてもいい」と述べ、政府への「違約金」請求や、県内の核燃施設の暫定保管地への転換などを挙げた。

-引用終わり-

私も「大間原発の中間貯蔵施設への変更」で提案していますが、主旨は同じですね。

この「核燃サイクルに依存しない地域振興策の検討」や「再処理が中止になった場合の具体的政策を考える」あるいは「県内の核燃施設の暫定保管地への転換」などの意見は全く同感です。

自治体は「最悪の場合の事を考えておく責務がある」と思いますね。少なくとも検討会や研究会などを立ち上げる必要がありましょう。住民の安全・安心な暮らしを確保するために。

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下北の地熱の広がり期待

2015-07-02 00:00:40 | 下北の地熱発電
7/1河北新報WEBで伝えておりました。

-下北・燧岳周辺の地熱資源調査 今月着手-

 むつ市は7月、弘前大北日本新エネルギー研究所(青森市)の協力を得て、同市の燧岳(ひうちだけ、781メートル)周辺で、地熱発電など地熱資源開発の可能性を探る調査を始める。来年2月をめどに調査結果をまとめる。

 調査の対象は、同市と青森県風間浦村の境界付近の国有林約20平方キロメートル。地表踏査や電磁波を使った物理探査、調査予定地近くで湧く温泉の湯量のモニタリングなどを実施する。12月末までに総合的な解析作業を終える計画だ。

 事業費は約5000万円。独立行政法人石油天然ガス・金属鉱物資源機構(JOGMEC)の助成金を受けた。調査で有望な地点が見つかれば、市はJOGMECや弘前大と協議しながら、来年度以降に掘削調査を進める考え。

 燧岳周辺では約20年前、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)が地質資源を調べた。掘削した調査用井戸7カ所のうち、2カ所の地下深部で200度を超える地熱資源が確認されている。

 市は5~10年後の事業化を見据え、昨年11月に地元企業や弘前大、金融機関と共に研究会を設立している。宮下宗一郎市長は「かつての調査で潜在力が高いとされており、事業の実現性があると感じている」と話した。

-引用終わり-

私は従来から「下北の地熱」に大きな期待を寄せています。市政提案した「下北再生エネルギー半島化プロジェクト構想」では14項目の中で下北の地熱をトップに持ってきています。理由は記事と同様にNEDOの200℃のデータですが、私はもっと深読みして「地下熱水帯は広範囲に存在する」と仮設を立てました。

その根拠は「200℃以外のデータ」です。燧岳周辺のボーリングデータから温度と深さを抜き出してみます。

・温度107.3℃、深度500m
・温度204.6℃、深度1,500m
・温度120.9℃、深度400m
・温度117.1℃、深度700m
・温度91.6℃、深度800m
・温度112.3℃、深度500m
・温度228.5℃、深度1,700m

温度が200℃を超えているのは1,500mより深い場所で、400~800mの深度では概ね100℃前後です。つまり、地下熱水帯は1,500mより深い場所では200℃程度が存在する可能性が大きい、という事です。

この事から下北のカルデラ地形の「恐山カルデラ」「薬研カルデラ」「野平カルデラ」「畑カルデラ」などは地層の生成状況から地下熱水帯の有望地域である、と考えられます。

地域に点在する温泉の泉源温度は50~60℃程度ですが、これらは温泉用の温度に達した深さでボーリングをストップしている可能性が高く、せいぜい1,000m程度と考えられます。

深度2,000mを考えるならば、地熱発電に有効な150℃以上の地下熱水帯はきっと広範囲に存在すると思います。 

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