この半日間、彼女はカレーのことばかりを考えて生きてきたのだ。煮立った鍋の中を見つめながら、「きみはいたよ」。心の中に玉葱がいたことを告げた。それから順に、人参にも、じゃが芋にもその思いを告げていった。ようやく成就の時がきた。最後の一葉、ローリエをそっと浮かべた。#twnovel
「戦当日は手ぶらでお集まりください」言われる通り何も持たず決戦の地に赴くと、実は装備家が臨時休業で役立つ物は何も用意できないと言う。「おかしな話があるものだね!」と闘志に火がつき火だるま戦士となった。我々燃える11人は3千人もの敵を素手で倒し、立派な賞をもらった。#twnovel