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IMジェイエスピー社員が綴る日替わりブログ

無駄な抵抗

2015-11-09 08:33:39 | 日記
 「無駄」とは何か、考えるとなかなか難しい。一生懸命やったが役に立たなかった、という結果を指して無駄だった、というのか。ここに「一生懸命やったが」という言葉を乗せたために微妙な心の変化が起きたのなら、「特に何も考えず適当にやってみたが」という言葉に言い換えてみたらどうだろう。役に立たなかったという事態の結果には変化がない。特に何も考えず適当にやってみたが役に立たなかった。だから無駄だった、と。これはまあ無駄と言ってもいいような気がしてしまう。
 
 無駄遣い、という言葉もある。1万円で済むところに1万2千円使ってしまった。2千円は無駄だった、ということか。では、8千円で済めば2千円は得だったのか。何がその時の目的や目標だったかによって「無駄」の感覚は大きく異なる。
 
 複数の商品を吟味して選択する時間の余裕が無い、命に関わる緊急事態が発生している場合、あの店に行けば1万円で手に入るはず、という記憶がかすめたとしても、誰かが目の前に差し出してくれた1万2千円の商品を幸運にも手に入れることができて九死に一生を得た、などという時に無駄遣いをしたと思う人は少ないだろう。
 
 無駄の感覚は、目標が明確でない時に、それを明確にするのに役立つ。いつまでもボーっとしていることが無駄だと思わない感覚もあれば、それは無駄だと思う感覚もある。人は何の目標も無く生きるのが下手な生き物だ。目標が無かったり明確でなかったりする時、無駄の感覚はひっそり芽生える。無駄に時間を使っている、無駄な金を使っている、無駄なスペースを使っている、そんな無駄なことをしている自分は、一体何がしたかったのか。自分の目標は何なのか。無駄の感覚として芽生えた複雑な気持ちが目標を明確にしていく。
 
 「無駄」の感覚が、前向きに生きる「目標」をつかみ取る役に立つ場合もあれば、自分自身まで無駄な存在だと完全に後ろ向きに落ちて行く場合もある。ここで見えて来るキーワードはやはり「役に立つ」という言葉だろう。誰かに「あなたは役に立っている」ないしは未来志向で「これから役に立つ」と評価されることは、無駄の感覚を打破し生きる目標を明確にする最高の贈り物だ。
 
 無駄の感覚が目標を明確にして行くと、やがて見えてくるのが「目的」だ。研究の「目的」はこれで、今はその目的を実現するためにこれを「目標」にしている、という研究者の夢の物語などがテレビ番組になっていたりする。始めに「目的」があった、か、始めから「目的」があった、ようなストーリーになっていることが多い。確かにそういう場合もあるだろうが、ほとんどの場合「目的」は後から見えて来るものではないかと思う。
 
 何をやっても無駄だと感じる感覚を持たない人、何もかも無駄ではない、と落ち着いてしまっている人は「目標」が不明確でも気にしない。気にならない。そのために目的も見えて来ない。行き過ぎは禁物だとしても無駄だと感じる感覚は大切だろう。(三)



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株式会社ジェイエスピー
  横浜に拠点を置くソフトウェア開発・システム開発・
  製品開発(monipet)、それに農業も手がけるIT企業
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