イメージ イメージ イメージが大切だ
中身は 無くても イメージがあればいいよ
こんな歌詞の曲がありましたが、本日私が書くのはまさしくイメージが大切な製品開発についてです。
私の所属するグループでは現在新製品を開発しています。といっても、完全に0から作る新製品ではなく、既存の製品の機能を踏襲し、抱える問題点を解決し、かつ新たな要素を付け加えた製品です。私は画面に近いところでの機能開発を担当しています。(開発人数が少ないため、実際は開発メンバ全員がデザインから内部処理まで広く関わります。)
おおよその機能が決まり、今はデザインを考えて試作している段階なのですが、これがなかなかうまくいきません。どうしてもユーザ目線ではなく開発者目線での製品開発になりがちなのです。
もともと手元には断片的なニーズと「これならできる」という技術しかないため、作業は非常に難航しています。改めて「ユーザの立場で考えて製品を作る」というのは難しいのだなと実感しています。
少し話は変わりますが、入社直後にIT関連ワードを調査して数分にまとめて発表する研修がありました。その時に「リーンスタートアップ」という製品開発手法を調べたことがあります。簡単に言うと、最初からすべて細かく作りこむのではなく、「最低限これだけは必要」という機能だけを作ってユーザに使ってもらって、そこで出た要望に柔軟に対応しながら製品全体を作り上げていく、という手法です。IT関連で開発に携わる方であれば、「アジャイル開発」や「プロトタイピング」など似たような開発手法をご存じだと思います。
しかし、リーンスタートアップにはアジャイル開発やプロトタイピングとは全く異なった開発思想がありました。アジャイル開発やプロトタイピングはあくまで「こういう機能が欲しい」という想定されたニーズに基づいて作られます。しかし、リーンスタートアップはそのニーズですら無視して開発をします。
説明のために例を挙げてみます。
『SNSサイトにニーズがあり作ることとなりました。そこで最低限の機能として記事投稿、メッセージ送受信、特徴的な機能としてビデオ投稿をできるように作りました。その段階でユーザに利用を開始してもらったところ、思いのほかビデオ投稿機能が頻繁に利用されていました。さらに詳しく分析すると、どうやらSNSとしてではなく、動画投稿サイトとして活用されているようでした。そこで、思い切ってSNSではなくはっきりとニーズの見えた動画投稿サイトに作り変えてしまいました。』
こんな感じで、当初想定したニーズよりも試作段階で使ってもらって出た要望をより重視して、軸やコンセプトすら柔軟に変更して開発する手法なのです。これは、製品開発の手法というよりも、市場のニーズを探る手法であると言った方が良いかもしれません。
現在行っている製品開発では機能・デザイン案を挙げてレビューして、そこで出た課題を解決した案を挙げてまたレビューして…ということを繰り返していたのですが、なんだか無駄の多いやり方のような気がして、ふとリーンスタートアップなんて開発手法があったなあと思い出しました。やり方そのものはまさしくリーンスタートアップなのですが、細かなところまでこだわって作りすぎている気がします。今からでも試作の方針を変えて、「実際の運用を想定した試作開発」ではなく「とにかく要望を聞き出すための試作開発」に切り替えてやってみようかと考えたり考えなかったりしてみたりしています。
ちなみに蛇足ですが、途中で挙げた例は動画投稿サイト「Youtube」の誕生秘話をもじったものです。当初は男女のマッチングをする「デートサイト」だったらしいですよ。今では想像もつきませんね。
(つ)
monipet
動物病院の犬猫の見守りをサポート
病院を離れる夜間でも安心
ASSE/CORPA
センサー、IoT、ビッグデータを活用して新たな価値を創造
「できたらいいな」を「できる」に
OSGi対応 ECHONET Lite ミドルウェア
短納期HEMS開発をサポート!
GuruPlug
カードサイズ スマートサーバ
株式会社ジェイエスピー
横浜に拠点を置くソフトウェア開発・システム開発・
製品開発(monipet)、それに農業も手がけるIT企業
中身は 無くても イメージがあればいいよ
こんな歌詞の曲がありましたが、本日私が書くのはまさしくイメージが大切な製品開発についてです。
私の所属するグループでは現在新製品を開発しています。といっても、完全に0から作る新製品ではなく、既存の製品の機能を踏襲し、抱える問題点を解決し、かつ新たな要素を付け加えた製品です。私は画面に近いところでの機能開発を担当しています。(開発人数が少ないため、実際は開発メンバ全員がデザインから内部処理まで広く関わります。)
おおよその機能が決まり、今はデザインを考えて試作している段階なのですが、これがなかなかうまくいきません。どうしてもユーザ目線ではなく開発者目線での製品開発になりがちなのです。
もともと手元には断片的なニーズと「これならできる」という技術しかないため、作業は非常に難航しています。改めて「ユーザの立場で考えて製品を作る」というのは難しいのだなと実感しています。
少し話は変わりますが、入社直後にIT関連ワードを調査して数分にまとめて発表する研修がありました。その時に「リーンスタートアップ」という製品開発手法を調べたことがあります。簡単に言うと、最初からすべて細かく作りこむのではなく、「最低限これだけは必要」という機能だけを作ってユーザに使ってもらって、そこで出た要望に柔軟に対応しながら製品全体を作り上げていく、という手法です。IT関連で開発に携わる方であれば、「アジャイル開発」や「プロトタイピング」など似たような開発手法をご存じだと思います。
しかし、リーンスタートアップにはアジャイル開発やプロトタイピングとは全く異なった開発思想がありました。アジャイル開発やプロトタイピングはあくまで「こういう機能が欲しい」という想定されたニーズに基づいて作られます。しかし、リーンスタートアップはそのニーズですら無視して開発をします。
説明のために例を挙げてみます。
『SNSサイトにニーズがあり作ることとなりました。そこで最低限の機能として記事投稿、メッセージ送受信、特徴的な機能としてビデオ投稿をできるように作りました。その段階でユーザに利用を開始してもらったところ、思いのほかビデオ投稿機能が頻繁に利用されていました。さらに詳しく分析すると、どうやらSNSとしてではなく、動画投稿サイトとして活用されているようでした。そこで、思い切ってSNSではなくはっきりとニーズの見えた動画投稿サイトに作り変えてしまいました。』
こんな感じで、当初想定したニーズよりも試作段階で使ってもらって出た要望をより重視して、軸やコンセプトすら柔軟に変更して開発する手法なのです。これは、製品開発の手法というよりも、市場のニーズを探る手法であると言った方が良いかもしれません。
現在行っている製品開発では機能・デザイン案を挙げてレビューして、そこで出た課題を解決した案を挙げてまたレビューして…ということを繰り返していたのですが、なんだか無駄の多いやり方のような気がして、ふとリーンスタートアップなんて開発手法があったなあと思い出しました。やり方そのものはまさしくリーンスタートアップなのですが、細かなところまでこだわって作りすぎている気がします。今からでも試作の方針を変えて、「実際の運用を想定した試作開発」ではなく「とにかく要望を聞き出すための試作開発」に切り替えてやってみようかと考えたり考えなかったりしてみたりしています。
ちなみに蛇足ですが、途中で挙げた例は動画投稿サイト「Youtube」の誕生秘話をもじったものです。当初は男女のマッチングをする「デートサイト」だったらしいですよ。今では想像もつきませんね。
(つ)
monipet
動物病院の犬猫の見守りをサポート
病院を離れる夜間でも安心
ASSE/CORPA
センサー、IoT、ビッグデータを活用して新たな価値を創造
「できたらいいな」を「できる」に
OSGi対応 ECHONET Lite ミドルウェア
短納期HEMS開発をサポート!
GuruPlug
カードサイズ スマートサーバ
株式会社ジェイエスピー
横浜に拠点を置くソフトウェア開発・システム開発・
製品開発(monipet)、それに農業も手がけるIT企業