あっ
と言う間に4/1になってしまった。この時期は新入社員を迎え、新しいプロジェクトが始まろうとしてなかなか始まらず、3月までに終わっていたはずの仕事に引きずられていたりと新しい一歩を踏み出すために両手両足でもがいている時期だ。
既にこの業界で勤め始めてそれなりの年数が経っているが、この光景はなかなか変わらない。世の中の業とはそういう事なのだろうと遠い目になる。
この時期の大きなイベントとしては、新入社員の入社だ。わが社でも本日入社式を行い、これからの未来を担っていく9人の若者を迎え入れている。
配属されて一緒に仕事、というのはまだまだ先だが、うっかりしているとそれも結構早くいつの間にか、という事になるのだろう。それより前に話す機会として、新入社員歓迎会が今から楽しみで仕方ない。ただ酒を飲みたいだけとか思わない様に。
ここで新たに社会人としての一歩を踏み出す人達に何かためになる話を、と思ったのだが、新聞のコラムにしろ、さまざまな広告にしろ、新しく社会人となった諸氏へのエールや戒め、アドバイス等はこの時期耳にタコが出来る程だろうから、ここでは敢えて新年度を迎えた先輩方へ、自戒の意味も込めて話を贈る事とする。
さていつものごとく字数を稼いだところで、お題の「背中」である。
人は何かを語る時には、言葉というプロトコルを使用する。それは口から発するものであり、手から文字という形で表現するものだ。だが、人は上記以外にも様々な手段で、意識的、あるいは無意識に何かを語る。「目は口ほどにものを言う」「背中で語る」に代表されるように、その形態は様々だ。
「子は、親の背中を見て育つ」という言葉もある。
ここで言う背中とは本当の背中ではなく、普段からの言動や行動、仕草や所作を指している。子供は親を見て育ち、同じ行動をとるようになる。言葉でいくら立派な事を言っても行動が伴わなければ、結局は同じような行動をとるようになるという戒めの言葉でもある。
これは社会における部下から見た上司、後輩から見た先輩にもよくあてはまる。自分が思っているよりも、普段から色々と行動、言動は見られていると思っていた方がよい。
もし、自分が人に成長を促したいのであれば、そうであって欲しい姿を身を以て示す必要がある。自分が楽をしようとしたり、手を抜いたりしていれば、それを見た人も楽をし、手を抜こうとする。
もちろん完璧な姿を見せる事は不可能に近い。だが見栄をはるわけではなく、失敗や悩みながらも真面目に、前向きに仕事をする、そんな姿を見せればよいのではなかろうか。先輩だって常に新しく変わる状況の中、不安に思う事や、躓く事も多いだろう。だがそれでも何とか前に進む姿に、後輩、ひいては新入社員達は勇気づけられるものではないか。
実力者であったり、成功を収める人も、最初から成功したり、立派な人であったわけではない。大小はあれ、それより遥かに数の多い失敗や挫折を経験しているはずだ。成功例などというものは事象のほんの一握りに過ぎず、それだけを教える、あるいは教わっても物事の本質には到底至る事はできない。
教えるべき、学ぶべき事は「どうすれば成功するか」ではなく「どうすれば成功するまで失敗に挫けず、諦めなかったか」ではないだろうか。
卑屈や投げやり、諦め、後ろ向きな背中を見せるのではなく、前向きで希望を持ち、何事にも挑戦していく背中を自然に見せる事を心がければ、その方が自分も成長できる。何か一石二鳥だ。自分も気持ちを改めて再度取り組んで行きたい。
ただ先輩方、と言ったが1年以上経ってしまえばそれは今の新社会人も同じ事だ。1年後、3年後、5年後、10年後、自分が頼もしく、尊敬できる背中、語る背中を若い力を持つ人たちに見せる事が出来るだろうか?
既にスタートは切られている。一緒に頑張ろう。
あ、見せると言っても背中に刺青を入れるとかそういうのは無しで。
(刑事長)
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