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IMジェイエスピー社員が綴る日替わりブログ

スマートグリッド

2011-05-19 09:51:13 | 日記
 3月11日の大地震以降、スマートグリッド(次世代送電網)に係る記事や各社発表が多くなっている。スマートグリッドとは、2009年7月アメリカが当時グリーン・ニューディール政策の一つとして提唱された。背景には、ニューヨーク大停電や2003年に起きた北アメリカ大停電(29時間続いた)があり、インターネットは切れないのに送電網は何故切れるのかというような事からIT技術を使って送電網を確保しようと考えた、その後細かく地域を区切って電力の供給をコントロールすることへ発展したように思う。

 しかし、日本では送電網が切れ停電が起こる事はほとんどなく、日本版スマートグリッドは電気を効率よく使う方向へ進んだ、太陽光パネル、燃料電池や風力発電などを使い電力を電力会社に売る事も企画し効率よく電気を使うとした、どちらかというとホームネットワークの延長として企画され、その後地域別の電力をIT技術でコントロールする方向に進んだ、しかしここで問題が出てくる、電力会社がIT会社に送電網をコントロールされるの嫌い実用化へのスピードが鈍ってしまう。

 しかし経済産業省は「横浜市」「愛知県豊田」「京都府」「北九州」を指定し実証実験事業を開始する、我が横浜市は、小規模地域内での電力の共有を主眼に進めているようである。福岡ではホームネットワークの延長としてスマートメーターを中心にしたモデルハウスを大濠公園内に作り進めている。3月11日以降は小規模な、たとえばビル毎、個人住宅地域毎のコントロールができる事に大きく舵が切られた用に思う、これから住宅メーカーなども含め各社急速に企画提案が出てくるだろう、もう電力会社が嫌がってもだめである、否嫌がるどころか望んでそうなるだろう。

 ここで横道へそれるがホームネットワークと言えば、提唱されたのは約10年ほど前で当時は冷蔵庫をホームサーバにしてネットワーク化を計画したが、冷蔵庫がホームサーバになった事はなかったように思う、その際メーカーの異なる家電のインタフェース基盤として規定されたのがOSGI(Open Service Gateway Initiative)である、わが社はこのOSGIに早くから係り現在外部の方向けに研修会を開いている、更にスマートグリッドの要であるスマートメーターにも係るOSGIを活用すべく取り組んでいる。

 最後に問題点を、各家庭や会社に電力を発生する装置(太陽光パネルなど)が増えると送電網内の電気の周波数(関東は50ヘルツ)が上がり電力会社の発電タービンが壊れてしまうそうである。対策をするにはかなりのお金が掛ると試算されいる。今後は小規模に送電網を区切りタービンと太陽光パネルなどの比率を調整して構築する事になると予想するが、太陽光パネルはできるだけ家庭内や会社内で蓄電して使用し、送電網へは入れない方向(スマートメーターに入れない)になるだろう、つまり電力会社へは売れなくなるという事である。 (鉄)


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株式会社ジェイエスピー
  横浜に拠点を置くソフトウェア開発・システム開発・
  製品開発(monipet)、それに農業も手がけるIT企業
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