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IMジェイエスピー社員が綴る日替わりブログ

2011-05-01 18:31:00 | 日記
 朔(さく)と書いて「ついたち」と読む。陰暦でいう月の始まりのことだ。ご存じの通り月は太陽の光線を反射して輝いている。だから太陽とは逆の側に来ると全体が照らされて明るい。満月となる。その反対に、太陽と同じ側にあると太陽の光を反射することができず、月の影だけを見ることになる。昔の人は、この太陽と月と地球が、この順番で一直線に並び、月がすっかり暗くなってしまったところから暦を数えた。月はこの暗い状態から日々明るくなって行き、満月を迎え、また少しずつ欠けて元の暗い月に戻る。朔(さく)は、月が新しく生まれ立ち上がる日、「月立ち」である。それがやがて「ついたち」になったとされる。「新月」とも呼ばれている。
 
 3月11日の地震の日、赤い満月だったと言っている人に会った。都心から歩いて帰宅した一人である。彼と同じように私も帰宅難民として歩いて帰宅した一人であるが、満月だったという記憶はない。調べてみると3月11日は、月齢6.3である。月齢は新月をゼロとし約29まで続き、またゼロに戻る。月齢15あたりが満月である。だから月齢6.3というのは上限の月(半月)のそのまた半分ぐらいが輝いていた状況だったはずである。にも関わらず、大地震の夜、赤い満月を見たと言っている人がいる。人の記憶と言うのはまったく不可解だ。
 
 太陽暦で世界が回るようになって、暦と月との関係は必ずしも合致しない。5月は3日が朔、新月となる。朔(さく)の日は、太陽の引力と月の引力、2つの引力が合算して地球に影響を与えるため、地球表面の液体は月に引き付けられて微妙に盛り上がる。不思議なことだが、月が太陽とは逆側に回り込んで、太陽、地球、月の位置関係になる満月の日にも海は盛り上がる。つまり地球上では常に月に近い側とちょうどその反対側の海が盛り上がっていることになる。この海面の盛り上がりを「大潮」と呼ぶ。5月は新月になる3日近辺と満月になる19日近辺が大潮である。
 
 3月は新月から6日経って大地震となった。4月は新月から8日経って大型の余震となった。月の引力と地震の発生に因果関係があるとする確かな研究成果は少ない。しかし、今年は3月19日が月と地球の距離が19年ぶりに最接近した日だったそうだ。この現象をスーパームーンと呼び、この影響で地震が起きたのだと騒いだ人もいたという。原因のすべてでは無いにしろ要因の一つではあったかもしれない。まだ余震が起きる可能性があるとするなら5月8日からの週が、新月から6日から10日経った時期に相当する。仮に因果関係があったとすると、新月から数日経って発生しているということは、引力に引っ張られて軽くなった時期では無く、一旦軽くなった物がまた重くなった時期に発生していると言えそうだ。
 
 同じような、大地が軽くなった後重くなるという現象は、天体の引力による影響だけでなく、気圧の関係でも発生する。調べてみると大地震の発生した3月11日と大型の余震が発生した4月11日の天気図はよく似ている。低気圧が去り、高気圧が移動して来る、という図になっている。四六時中このような気圧配置は存在するわけで、それこそ因果関係はほとんど考えられないが、例えば台風などのような、とんでもない低気圧が通過する場合は、もしかすると発生要因のひとつになるかもしれない。
 ただし、現時点では大地は敏感なままかもしれず、ちょっとした刺激が余震を誘発しないとも限らない。5月の8日の週、低気圧が過ぎ高気圧がやってくる、という日があれば、ほんの少し地震に注意していても無駄ではあるまい。


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株式会社ジェイエスピー
  横浜に拠点を置くソフトウェア開発・システム開発・
  製品開発(monipet)、それに農業も手がけるIT企業
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