い~すと の 愚痴

ある鉄道会社で車掌をしている"い~すと"が語る愚痴

台風10号で甚大な被害

2016年09月05日 00時28分15秒 | 鉄道員の愚痴
いつの間にか9月になっていました
夏休みも終わり通学の高校生が戻ってきました。

心配された台風10号の影響は関東地方ではほんどなかったといっていいほどですが、岩手県沿岸や北海道では町中が冠水するなど大変な被害が出ました。
遅くなりましたが、被害に遭われたみなさまにお見舞いと御冥福を謹んでお祈り申し上げます。

岩手県沿岸は東日本大震災の被災地であり、少しずつながらも復興が進んでいたところに今回の被害です。
宮古駅前が水に浸かっている映像は、あまちゃんで有名になっただけに心配された方も多いのではないでしょうか。

北三陸鉄道のモデルになった三陸鉄道も運転見合わせの情報しかなく大変心配しました。ポイントの転轍機が水没し使えなくなったものの甚大な被害は免れすでに運転を再開しております。
三陸鉄道の公式ブログに様子が掲載されておりますので、よろしければご覧ください。

岩手県では岩泉町の被害が深刻です。いまは三陸鉄道北リアス線の岩泉小本駅が玄関口ですが、かつては東の横綱と呼ばれた岩泉線がありました。
私も幾度となく通った岩泉町ですが、面積は広いものの山あいの町とあって住宅や商店街など生活があったところは軒並み川の水が溢れて浸水被害が出ています。ネット上に上がっている写真をみると、流木だらけで津波被害を思い出す光景ですから単なる浸水というより町中が川になったという表現が正しいかもしれません。
訪れたことのある町がこのような形で全国報道され名前が知れ渡るのは本当に悲しいことです。いますぐに駆けつけたい気持ちですが、生活再建の段階までいっておりません。いまは片付けとそのためのボランティアが必要とされております。
岩泉には龍泉洞という素晴らしい観光資源もありますし岩泉のむヨーグルトも格別な美味しさです。少しだけ待って観光客を受け入れられるようになったら必ず行きます。

鉄道への被害は北海道のほうが深刻で、根室本線では橋梁がいくつも流失しています。数ヶ月で復旧できないことは明白であり、地元への影響はもちろんJR北海道の経営への打撃も相当なものになります。
復旧にどのくらいの時間とお金が掛かるのかはまだハッキリしませんが、容易いことではありません。激甚災害に指定されても鉄道の復旧には公的支援は適用されないようなので、制度面の改善は必要不可欠ですし、鉄道を軽視する日本の体質が変わらないといけないのではと感じます。

今度は台風12号が九州に近づいております。どうか被害がないことを願うばかりです。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿