い~すと の 愚痴

ある鉄道会社で車掌をしている"い~すと"が語る愚痴

トラブル連続発生時こそ

2015年08月28日 23時02分57秒 | 鉄道員の愚痴
今年は鉄道の事故やトラブルや多い印象があります。鉄道で働く者としては本当に胸が痛みます。
「10年ひと昔」とか、「歴史は繰り返す」などと言いますが、ひと昔前である10年前には4月に福知山線、12月に羽越線と2回も大きな脱線事故が起きました。多くの尊い命が失われ、鉄道の安全について国民の関心が高まった年でした。
あれから10年、歴史は繰り返すかのように今年は事故・トラブルが続いてます。

4月12日 山手線架線柱倒壊
8月-4日 京浜東北線架線切断
8月18日 国立~立川間ケーブル火災
8月22日 中野~新宿間ケーブル火災
8月25日 東急線保安装置トラブル
8月27日 恵比寿~目黒間ケーブル火災

いますぐに思いつくだけでもこんなにあります。
すべてを網羅しているわけではありませんが、どうしてもJR東日本ばかりで起きている印象を受けてしまいます。
特に8月になってから火災が3件発生しています。どれも原因が明確になってないので鉄道会社の責任と断言できませんが、それにしても異様にケーブル火災が続いています。
特に18日のものは青梅線・五日市線・八高線・南武線が終日運転を見合わせたので影響が大きくなりました。

東急のトラブルも工事中のミスにより誤ってブレーカーを落としてしまったことが現場で、踏切や信号など設備が問題なく動くかの確認に時間が掛かったと報道されています。

これだけ短期間にトラブルが続くと普段JRや東急を利用しない人であっても鉄道に漠然とながらも不安を感じていることと思います。
車掌である私がケーブル火災を直接的に防ぐことはできませんが、不安を感じてるときだからこそしっかりしなければなりません。事故が起きなければいいではなく、こんなときこそ少しでも安心してもらえるように乗務する必要があります。
しっかり声を出して指差し確認をする。当たり前のことですが、それがとっても重要なんです。
安心とは字にもあるように心です。相手がどう感じるかです。だからこそ簡単にはいきませんが、現場の働く者にしか出来ないことです。次の乗務も気を引き締めていってきます。