い~すと の 愚痴

ある鉄道会社で車掌をしている"い~すと"が語る愚痴

軌道清掃

2006年05月29日 23時25分31秒 | 鉄道員の愚痴
誰でも一度は、電車を待っているときホームから線路にごみを捨てたことありますよね?

あれって誰がきれいにしているか知っていますか?
駅に備え付けられているゴミ箱などの清掃はグループ会社に委託していることが多いですが、
線路に投げ捨てられたゴミをきれいにする【軌道清掃】のも駅員の仕事なんです。
最終電車が発車し、お客さまが駅から出てシャッターを閉めてから線路降りて掃除をしています。
ゴミ袋片手に軌道へ飛び降りて、ひたすらゴミを拾います。ゴミのほとんどが空き缶です。
約30分かかります。この30分は残業扱いですが、それだけ睡眠時間が削られます

たまに『ホームから線路に落ちてしまったお客さまを居合わせたお客さまが助け出した』というニュースが流れますが、こうして実際に線路に立つと軌道からホームまでは意外と高さがあることがよく分かります。
今回は自分の意思で線路に降りたので自力で上がることが出来ますが、誤って落ちた場合は自力で上がることは難しいということがよく分かります。

もし、お客さまがきちんとゴミをゴミ箱へ捨てるなら軌道清掃という残業を行う必要はありません。
また駅構内の清掃もゴミ箱のゴミ袋を交換するなど最低限で済み経費が削減できます。
そして、浮いたお金を使いより良いサービスとしてお客さまへ還元することが出来ます。

今すぐに出来ることではありませんが、このように1人1人の小さな努力が大きな成果につながることはたくさんあると思います。
30分睡眠時間が削られるのはキツイですから、どうか線路にものを投げないでください


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