い~すと の 愚痴

ある鉄道会社で車掌をしている"い~すと"が語る愚痴

車掌を続ける理由2

2015年05月21日 22時14分25秒 | 鉄道員の愚痴
台風7号が6号と同じコースを辿らずひと安心ですが、小笠原諸島を直撃しました。
この時期に台風が東にカーブするのは異常気象だと思うのですが、夏に大きな災害が発生しないか心配です。

さて、車掌を続ける理由その2をお送りします。
そもそも何故私が車掌に憧れるようになったかお話したいと思います。

私は物心ついときには既に踏切でずっと電車を眺めていました。そのまま大きくなり、小学校高学年あたりから1日乗車券を片手に一人で1日中電車に乗っているようになりました。
最寄り駅の出口の関係で一番後ろに乗る機会が多かったせいか、一人旅でも一番後ろの車掌を眺めることが多かったと思います。小学生が一人旅をしていると折り返し駅などで時間があると車掌さんが話し掛けてくれることがあり、車掌さんに親しみと興味を持つようになりました。
あるとき元国鉄の車掌が書いた「車掌裏乗務手帳」「車掌真乗務手帳」という本に出会い、車掌に対する憧れは一気に強くなりました。

人と話をするのは嫌いではなかったので接客に対するアレルギーはありません。接客という面からは駅員でも構わないと思うかもしれませんが、改札でのご案内が主でホームの要員が減り列車の運行に関わることは少なくなっています。鉄道独自である列車の運行に関わりつつもお客さま応対ができる仕事がやりたい、それは車掌だという結論に達したわけです。

駅員と比べればお客さまの応対する機会は減りますが、車掌は列車の運行とお客さま応対の両方ができます。応対はお客さまに直接ご案内することは多くありませんが、異常時の放送こそ車掌に求められるご案内ではないでしょうか。
車内放送の自動化が進んでおりますが、事故などで列車が遅れたり運転を見合わせた際は車掌の肉声による放送がとても重要になります。異常時は様々で全く同じシチュエーションはありえませんし、放送のマニュアルはあっても用意された文章をそのまま読むのでは放送できません。
駅員であればお客さまに説明する代替えルートは毎回同じで良いわけですが、車掌は列車という移動空間ゆえ停車している駅により毎回内容を変えてご案内しなくてはなりません。そして車掌の放送ひとつでお客さまが動くわけです。

異常時こそ、技量が問われますし個人差が大きくなります。
一人で判断し結果を出すことができるのも車掌の魅力といえます。

わたしはそんなことで車掌に憧れ、車掌になりました。夢を現実し、好きなことを仕事できることはとても幸せです。
だから簡単に次のステップにいくのではなく、車掌という仕事の素晴らしさと仕事を楽しく誇りをもってやる意義を伝えていきたいと思います。

みなさんはいまの仕事に誇り、ありますか

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