い~すと の 愚痴

ある鉄道会社で車掌をしている"い~すと"が語る愚痴

JR東日本の不祥事

2016年01月28日 14時43分40秒 | 鉄道員の愚痴

昨日(1/28)、JR東日本の不祥事が2つ入ってきました。
1つ目が、イベントで子どもが運転台のハンドルを操作した際に電車が実際に動いたこと。
2つ目が、山手線の運転士がスマートフォン片手に運転をしていたことです。
どちらも安全上、許されることではありません。

前者について、イベントの開催は、鉄道に親しみと興味をもってもらうとともにお客さまに日ごろの感謝をする場としてとても素晴らしいことだと思います。
報道によると安全な処置を取っていたにも関わらず、何らかの理由で解除されたため電車が動いたとのことです。
どうして安全装置が解除されたのか分かりませんが、子どもを運転席に座らせるのであれば、子どもはなんでも触りたいものですから運転台のスイッチで解除されないようになっていたのでしょうか。計画段階で安全対策が十分になされていたのでしょうか。
幸いにもケガなどはなかったようですが、11月のことがいまさらになって明るみになったことが会社の姿勢に不振を抱かずにはいられません。不正横流し事件でのCoCo壱番屋の対応からも速やかな発表こそが信頼につながると思うのですが…
これで各社ともにイベントが縮小傾向になってほしくないものです。

後者について、当社でも携帯電話については繰り返し厳しく指導がされており、乗務中に使用するとは許されていません。
運転中の携帯電話の使用が認められることはなく、弁解の余地はないと思います。
山手線はATC(自動列車制御装置)とTASC(定位置停止装置)が導入されており、直ちに事故に直結することはないと思いますが、運転士として職責の自覚・仕事に対する姿勢が表れていると思います。
最新の安全装置が導入されても運転士に課せられた責任に変わりはありません。会社が指導しても最後は一人ひとりの自覚ではないでしょうか。
私も鉄道員としての誇りをしっかり持って、襟を正して乗務していきます。