あるウソつきのブログ

日本の左翼が売国的すぎて、本当の左翼がいない事を嘆く、多分左翼的な人のブログです。

第2回、日中ハイレベル経済対話

2010年08月30日 18時22分34秒 | 政治(菅政権)
 あーあ。立ち上げの時、安倍総理、麻生外務大臣でまったく隙がなかった日中ハイレベル経済対話。今度は何をしでかすのだろうか。

 ちなみに第1回は福田総理の時である。正直、あまりいい思い出のあるイベントではないのだが。
 今回の日中ハイレベル経済対話、参加者の一人はかの有名な宮崎県種牛全滅作戦を決行し、宮崎県に理不尽を押し付けた事を末永く語り継がれるであろう、歴代最悪の印象の農相、山田(赤松の印象がすげー薄くなったなぁ)が参加していた。既に汚名返上できるレベルではないのだが、果たして。汚名返上できたのだろうか。
 ちなみに、農水大臣は、当然水産業界の話をしにいくのである。

【政治】メバチマグロ、日本側の漁獲枠を中国に移譲することを検討する 日中農相が会談、マグロ資源管理で協力
http://kamome.2ch.net/test/read.cgi/newsplus/1282925771/

 一瞬、なにこれと思う内容だが。
 中国側の譲歩もあった。

【産経】中国の漁船数抑制で合意
http://sankei.jp.msn.com/economy/business/100828/biz1008280020000-n1.htm

 漁船数とは、具体的には大型まき網漁船の事である。
 まあ、概要は下記のようなブログがわんさかあるので、そっちを参照。

 マグロを守れ!巻き網漁を規制せよ
 http://www.bengoshi-blog.com/kanemitsu/item_11044.html

 要するに、この合意では、稚魚でもなんでもお構いなしである巻き網漁を行う漁船を増やさないという話だ。
 それに対し、日本はその中国の譲歩に対する見返りとして、漁獲枠の一部を中国に移転する。
 …なあ。これのどこが対等なんだろうね。巻網漁船の数なんて、マトモに管理出来ている国はほとんどない。それに、今の段階でも、中国の巻き網漁は水産資源に甚大な影響を与えていると言われているのである。減らしもしない。現状維持を認めるような、それでいて中国が一方的に日本に恩を売ったかのような物言い。

 対して、日本は漁獲枠を中国へ譲渡したぶんを厳格に削減すると思われる。まあ、日本は漁獲枠を減らして国際社会からの非難を回避し、中国へ漁獲枠を渡し、それで中国から輸入する事で消費量を守ろうと考えている可能性も、あるにはあるのかもしれないが、それでも、実利的な面だけを重視すれば、日本の漁師さんの収入になるはずだったものを中国へ引渡しただけで、国益になっているとはお世辞にも言いがたいと、俺は思う。これで誰が得するかって言えば、中国からの水産物輸入ブローカーと、世界が大迷惑しているまき網の中国漁民じゃないのか。

 中国が加工技術を持たないレアアースの輸出規制も話題に上がったが、こちらはゼロ回答。

【中国】中国がレアアース輸出枠を大幅に削減 ハイブリッド車生産に影響も[08/20]
http://kamome.2ch.net/test/read.cgi/news4plus/1282256925/

 結局、日本の漁獲枠に対する大幅譲歩以外、日本の国益に即したイベントではなかったのであった。

 国益譲渡乙。山田。

 なんつーか、政治の構造的に本当の統計が絶対に上がってこない中国を相手に、この手の対話イベントは、本当に無意味なんじゃないかなーと思うのだが…。ちゃんと外交として、笑顔の仮面をかぶって対話して、水面下で勢力争いやってくれるなら、意味もあると思うんだけど、攻撃できない癖にノーガードのかっこつけボクサーを見ている気分だ…。

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