芸術家系左翼の思考回路判明

　なんかワリと絶賛されているね。「風立ちぬ」
　そして、話題にもなっているね。「風立ちぬ」

　俺も、面白そうなんで観ようかなと思っていたのだけど…。とある映画評を見て、かなり見る気が減退してしまった。
　と同時に、宮崎駿の本質を知った気がした。

　まあ、興味があれば読んでみればいいと思う。この映画評。凄まじいネタバレなんだけどな。要するにこの話が如何に宮崎駿なのかという細かい解説の映画評だから。

『風立ちぬ』を見て驚いたこと
http://blog.goo.ne.jp/sombrero-records/e/fc082b472586d1994a96b6b975fdcece

　この映画評から、端的に俺がエントリで「伝えたい事」だけを抽出すると。

・この映画の主人公は宮崎駿本人である。
・主人公は美しいものだけが好きで、それ以外のものについては残酷なまでに興味が無い。

　この２点だ。

　一応「恋愛物」との事で、それが話の背骨になっているにも関わらず、主人公はヒロインまでも「美しさ」にしか興味が無い。

　なんかね。ピースがぱちっとハマった気がした。

【拙】左翼の絶対的上から目線
http://blog.goo.ne.jp/jpakiyo/e/86c3cb1ad385f95834875c383692db35

　俺は、宮崎駿を左翼の代表として叩いた事があるんだが…。
　彼の常識の中では、「日本人」と「原発」は美しくないんだよ。嫌悪の対象なんだな。

　そこにコトの真偽なんてものは存在しない。感性の問題。

　美しい自然を破壊した放射能という忌むべき存在を産みだした原発。
　で、出た言葉が「原発で発電された電気以外でアニメを作りたい」だ。

　「ゴキブリに触りたくない」と種類がまるで同じ。

　はっきりわかった。「なんとかと天才は紙一重」って言うけれど。天才ってのは「なんとか」であっても許されるって事なんだよ。

　昔、戦争で日本人がいっぱい、罪なき人々を虐殺したと教えられれば、日本人はその日その時をもってして、彼にとってゴキブリなんだよ。

　そして、美しくないと認識したものは、最早美しいとは思えなくなるんだ。
　彼は、１点の曇もなく美しいと思うものしか見ないから。

　ああ。たかが映画評とは言え、なんと核心を突いた文章だろうか。
　宮崎駿が、あの天才が何故、あれほどアホなのだろうかという疑問が、完全に溶けた瞬間であった。

　俺とは美的感覚がぜんぜんちゃうわー。きっと、こーゆー人が、芸術的に秀でてる人なんだろうね。
　そして、そーゆー人を巧みに利用する術に長けているのが、中国とかロシアとかのプロパガンダ国家なのだろう。

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風立ちぬ・美しい村 (新潮文庫)