JN1KWRのブログ

モービルホイップでサテライト移動を楽しんでいます。

ハイバンドの楽しみ方

2010-05-28 16:21:09 | アマチュア無線
 Eスポシーズン真っ盛りでハイバンドが面白いです。月末は事務などで自宅にいることが多く、この数日間は日中仕事の合間に18MHz、24MHzを中心にハイバンドを覗いています。一昨日はかなりの長時間にわたりオープンしており、夜になっても賑わっていました。

 この時期は移動運用中もクラスタとともにEスポ情報(イオノグラム)のチェックが欠かせません。臨界周波数で色別表示され、黄色(7MHz以上)、ピンク(8MHz以上)、赤(9MHz以上)と上がってくればハイバンドのオープンがかなりの確率で期待できます。赤でもさらに数字が大きくなってくると50MHzもオープンしていたりします。Eスポによるテレビ放送(地上アナログ)の受信障害も起こったりするわけですし、頻度は少ないながら144MHzでもEスポは発生するようで、これを狙っている局もいらっしゃるようです(私は残念ながら144MHzでEスポの経験がありませんが)。私の場合「国分寺」が赤く染まっているのを見るとアドレナリンが異常に分泌されるのか、ハイバンドをやらずにはいられなくなってしまいます。これは冬場に夕暮れが近づくと竿を2本立てたくなるのと同じ症状と言えそうです。

 イオノグラムについての解説を見ると、この臨界周波数の測定値は真上に発射した信号がEs層で反射して戻ってくる周波数とのことです。通常の交信では相手局の位置によってEs層への入射角が生じるので、実際はこの臨界周波数より高い周波数までオープンというわけです。私の経験から言うと、実際にハイバンドで国内との交信の可能性がかなり高まるのは、この臨界周波数のざっと2倍。つまり「14」くらいまで上がってくれば28MHzまでオープンしている可能性が高いように思えます。もっとも相手のエリアによっても入感の仕方は違います。観測地点は沖縄、山川、国分寺、稚内の4カ所ありますが、赤く染まっている地点が多いほど全国的なオープンが期待できるということでしょう。
 測定は15分ごとにしていますが、データが更新されるまで30分以上遅れることもあるので、リアルタイムの情報ではありません。これからコンディションが上昇するのか下降していくのか、オープンしていてもそれがどのくらい継続するのか見極めるのも難しいです。一般的にEスポのピークはお昼前と夕方18時頃にあると言われていますが、毎日同じように発生する訳ではなく、まったくの気紛れです。大オープンがあっても翌日は全くダメだったりします。黄色(7MHz以上)、ピンク(8MHz以上)でもオープンして賑わっていることもあれば、15以上になっているのに静かなこともあります。ある程度の目安ということかもしれません。

 交信は相手があってのものなので、聞いている人がいなければどうにもなりません。折角全国的に真っ赤に染まっていても、平日のお昼前後にQRVできる局は限られているので、CQを出しても延々と空振りが続くことも珍しくありません。こんなときにふとSSBを覗いてみると他エリアが強力に入感していたりして悔しい思いをします(今日もそうでした、SSBで呼んでCWリクエストしちゃおうかな hi)。各バンドをワッチして状況をつかむのは重要なことですが、実際にどのバンドがオープンしているかを知るには、クラスタも良い情報源となります。その時点でスポットされている局が多いバンドに出れば、人口も移動しているはずなので、呼ばれる確率は高くなるでしょう。

 自分の場合実際にはこれらの情報を参考にしながら、ハイバンドで行けそうならまず18MHzから始めてみます。臨界周波数が上がってくるようなら、状況をみながらQSYしていきます。コンディションが落ちてきたら18MHzで様子を見ながら、再び21MHzから上を狙うか、14MHzから下に降りていきます。ハイバンドの大オープン時は小刻みにQSYを繰り返しますが、このように18MHzはハイバンドのベースキャンプ的な使い方をしているせいか、必然的に運用時間も長くなり、ハイバンドの中でも交信数はずば抜けて多いです。次に多いのは24MHzです。18MHz同様コンテストがないので、Eスポシーズンに狙う局が集中するからでしょう。また10MHzはこの時期ハイバンドの範疇に入るようで、Eスポが収まった頃に出てみると平日の日中でも意外と良く呼ばれることがあります。

 便利なツールがあり参考にはなりますが、コンディションをつかむのは難しく、結局のところ運を天に任すということでしょうか。折角仕事の都合をつけて、需要の高そうな場所に勇んで出掛けていっても、ハイバンドは全くダメで、7MHzとせいぜい10MHzくらいしかできず、泣きながら帰ることもあります。それでも不確実な要素が多い分、ハイバンドはスリリングで面白いです。6月も引き続きハイバンド強化月間になりそうです。
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続・悲しい出来事

2010-05-28 07:44:49 | 移動運用
 AH-4を修理見積もりに出していましたが、昨日メーカーから連絡がありました。電源逆接続により半導体関係はほぼ全滅とのこと。わっはっは。覚悟はしていましたが、最悪の宣告を受けて絶句、、、。また私が見た限りでは中は綺麗そうに見えましたが、水の侵入による部品の腐食があるとのことでした。言われてみれば、フィールドデーコンテストで予備アンテナ用に使った時も、降り続いた雨の中で、途中からチューニングがとれなくなったこともありましたし、その後もたまに動作が不安定になることがありました。修理はかなり大がかりになりそうですし、無理な延命は行わないことに決めました。9年間酷使したのでこのくらいで十分でしょう。天寿を全うしました、、って、とどめを刺したのは自分だろ、こらこら hi。
 移動運用のお伴を失った悲しみは耐え難いものがあります。T-1とMFJ-902があるので今後の運用にも大きな支障はありませんが、慣れ親しんだAH-4も捨てがたいです。今回も古い方を移動用兼予備品として使えるように、自宅のAH-4を更新しちゃおうかな。
コメント (8)
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