年月に関守なし…… 

古稀を過ぎると年月の流れが速まり、人生の終焉にむかう。

富士見月

2008-01-25 | フォトエッセイ&短歌
 寂とした深山に眠る小さな池に冬の澄み切ったブルーが反射している。冬は空気が澄み渡るので遠く富士山が見える日が続く。そんな事から、東京では「富士見月」といって1ケ月に何日、富士山が見えるか、気象庁予報課の某氏が統計を出している。1月が13日、2月が7日、3月2日… 6、7月は0日だそうだ。
 どこでどう出す記録か分からないが、今はビルの影で0月が続いているのではないか。
 気象予報官の大雪予報も外れて銀世界を見ることが出来なかった。流通関係者はホッとしているであろうが、何か物足りないナ~
「北風小僧の寒太郎」も立ち現れることもなく沼面は穏やかに木樹の影を映している。ところでこの山間の雑木林はどこでしょうか。
 国立科学博物館附属自然教育園<目黒駅東口より目黒通り徒歩7分>自然の移りゆくままというコンセプトで出来る限り自然本来の姿に近い状態で残されている。65歳以上無料です。

<武蔵野の面影を残す暗い雑木林の後ろには西陽に鈍く光るビルが垣間見える>

 約20haという広大な敷地の緑の楽園の園内に国天然記念物・史跡約20万点があるという。ガイドによると平安時代の地方豪族:白金長者の館から始まっている。江戸時代には松平讃岐守頼重(高松藩主)の下屋敷、明治維新後は海軍省火薬庫・陸軍省火薬庫を経て大正6年には宮内庁白金御料地となる。戦後、国の「天然記念物および史跡」に指定され、自然教育園として格好の散策・学習の場として公開されている。

  <園内には、台地、湧水池、小谷、湿地、沼などが自然の姿で保たれている>

     
    万両:マンリョウ                千両:センリョウ
 正月の縁起物。日本では瑞祥(ずいしょう)植物として人気者であるが、フロリダでは日本から持ち込まれて過剰繁殖したとかで、帰化有害植物に指定される嫌われ者。


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