年月に関守なし…… 

古稀を過ぎると年月の流れが速まり、人生の終焉にむかう。

同性パートナー

2015-12-16 | 俳句&和歌

◇◇◇  同性パートナー

 海老名市議会が12月3日、鶴指眞澄市議の辞職勧告決議案を賛成多数で可決した。「重大な人権侵害。市民、LGBTをはじめ多くの方々の信用を失墜させ、議会への信頼と名誉を著しく傷つけた」という珍しいケースである。
 同性愛者は「生物の根底を変える異常動物だ」との発言に対する議会の反応である。実は、鶴指議員は「異常人間を正当化した報道はするな」「マスコミの報道は倫理観に欠けている」と報道のあり方を問題にして、その例として上げたのである。ゲイだのレスだの「異常動物」に「優越感」を持たせるような報道の姿勢がケシカランという事である。どちらにしても時代錯誤で軽率過ぎる発言である。
 昭和19年の生まれというから「同性婚」・同性パートナー制など云う人間のあり方を理解出来ないし、想像力も及ばないに違いない。余程、腹に据えかねたのであろう。
 渋谷区では、同性カップルに対して「結婚に相当する関係」と認める「パートナーシップ証明書」の発行に踏み切った。申請者の嬉しい弾けるような笑顔のカップルが、写真付きで報道された。鶴指市議の憂国の悩みは尽きる事はない。
 「こんな人生の選択の幅があったなら私の人生替わっていたかも知れない」と子育ての終わった友人女性の溜息にドッキリ…、案外多いのかも知れない。

 


 零れ灯に落葉踏み行く酔い深く青春バラード口にしながら

 行き行きて老骨さらし鎮もれる解体を待つ昭和の社宅


   

   居酒屋の灯がまばたいて夕しぐれ

   高架下木枯らしまとめ束にして

   灰色の街に公孫樹の燦々と


最新の画像もっと見る

コメントを投稿