年月に関守なし…… 

古稀を過ぎると年月の流れが速まり、人生の終焉にむかう。

ペコの幽閉

2007-01-16 | フォトエッセイ&短歌
暗いニュースが続きますので眼の洗濯に花だよりから入りましょう。
体感的にも寒くないナ~と思っていたらやはり「暖冬です」との気象庁の発表があった。青森県大鰐スキー場は第80回全日本学生スキー選手権大会を延期、津軽地方では「地吹雪ツアー」を中止するなど寒不足雪不足の思わぬトラブルに頭を抱えている。その暖冬異変の影響だろうか、冬桜が見事である。心細げに寒風に揺れる冬の桜であるが、今年は色も鮮やかに盛り上がって春爛漫の風情で咲いている。
  

クリームを食べた後なのでもあろうか、舌をペロリと出して満足そうに笑っているペコちゃん。子供たちに突かれてはユラユラと微笑むペコちゃん。その彼女が店頭から姿を消した。シャッターは堅く閉ざされペコ幽閉の「御定書」が不二家の殿様から掲げられている。
ペコの幽閉も寂しいが、懐かしい子供の頃の甘酸っぱいキャンディー「ミルキー」が蘇ってくる。不二家のブランド物ケーキなどはとても手が届かなかった。ペコちゃん・ポコちゃんの小さな箱に入ったミルキーを子供達で分け合って舐めたあの頃にタイムスリップする。レトロな味には子供の夢が込められているが、その夢は壊され忌まわしい味に変わって来てしまう今日この頃。
『牛乳は腐敗の臭いがなけばかまわない、捨てたら叱られる』従業員の証言である。会社上げての廃棄物によるケーキ製造と隠蔽工作が明らかになっている。もう古希を迎えたおばあさんが「商道徳が廃れてしまっネ~。社長、集めて道徳教育をせにゃ」。企業の社会的責任を鋭く突いていた。
 


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