経営コンサルタント田上康朗の雑感帳

経営コンサルタント田上康朗が、気ままに本音で記す雑感帳です。書く日もあれば書かないときもあります。

商いの原点と本質-1

2015年02月09日 | Weblog
相手に喜んでもらえる要素に比例して、
消費者がお客に変わる確率は高くなる。
この確率からはじき出された結果が売上げだから、
結果が目標になるわけはないのだ。

結果としての売上げが上がったとして、
それで喜ぶのは自社だけである。

それもひょっとしたら経営者だけかも知れない。
喜ぶ者をかりに100人と多めに設定したとしても、
その喜びに関係の人たちは、
地球人口-100人、いることになる。

こうした情勢下で、
「戦い抜こう、蔵ざらえ商戦を。エイオー」
とやっているわけだから、刀で大砲に挑んでいる
サムライより、無謀なことなのだ。

ところがこの地球人口全部などといわない。
せいぜい30坪のお店であれば、10万でも多すぎるが、
この10万を味方に付けたら、100人+10万の力になる。

これが商いの原理である。
いかに自社、自店の協力者を取り付けるかなのである

そんなことわかってている、という人がいる。
ではあなたのやっている販促はどうか。

仕入れはどうか、と突き詰めたら、
わかっていることと反対のことをやっていることがわかる。
だったらわかっていない人と同じことだ。

そんな考えはおかしいという人がいる。
見解の相違だから、それはそれで結構。
これまで通りやられたらいい。

私は自分の考えを広くあまねく浸透させようとか、
押し通したいなどといった野望も気持ちもない。

ただ皮肉を1つだけ言わせてもらう。
「そのあなた、自分が買い物するとき、
この店の繁盛や儲けを願って、選択しているかい」。
                続く