経営コンサルタント田上康朗の雑感帳

経営コンサルタント田上康朗が、気ままに本音で記す雑感帳です。書く日もあれば書かないときもあります。

情勢判断のおけいこ

2015年02月02日 | Weblog
信用、信頼の積み重ねの方は、その本人の死後も
後継者が創業者の思想を継続する限り、さらに積み重ねられる。

こうしたことが、長期戦略的にものを見る人には、
見えるが、短絡的、短期的指向者には見えないということ


ではどうすればいいか。
やはり「おけいこ」だ。

財務諸表で言えば、
バランスシートの方に重きを置き、過去の10年ぐらい並べてみる。

で、どうするか。
そうした流れの中での経営者の意志、決断を、
イメージし再現してみるのである。

ここで売上が下がっているが、
それはどうした経営者の意志決定が
起因したのだろうか、といったように。
もちろん想像でいい。
そのときの経営者の身にになって、
その意志決定に至った思考プロセスを再現してみるのである。

財務諸表などではおもしろくない、と言う向きは
手始めに、小説でやってみよう。

頁をめくる前に、1頁読む度に、
1に、先をかってに想像してみる。
2-に、結末を予測してみる。

次に、同じことを、映画でやる。

また、将棋が好きな方なら、将棋はお勧めだ。
先を見る。相手の立場で考える。俯瞰的みる、

という感覚を身につけるには、
将棋はとても役立つと、自分で体感、実感している。


上に上げた例示での方法は、私がやって
それをタノウエ脳力経営塾の塾生に試みてもらい
さらに、私自身、こうしたことから身につけ、
一種のお宝的物差しとして、経営と経営者を見てきた。

要は、結果に一喜一憂と言うことではなく、
その結果から、その結果に至ったこれまでの数々の意志決定を
できるだけ臨場感をもってよみがえらすことだ。

それにより、その結果に至った、
いわば思考プロセスの「くせ」を掴めるはずだ。

次に、その経営、その経営者の、今後に置き換えてみる。
この手法は、ものの見事に当たる、と断言できる。

根底には、人が成したることは、人で読む、
という脳力開発の真髄がある。