経営コンサルタント田上康朗の雑感帳

経営コンサルタント田上康朗が、気ままに本音で記す雑感帳です。書く日もあれば書かないときもあります。

営業の本質

2010年12月27日 | Weblog
営業の本質は、「売れない」ということにある。
売れれば営業など、不必要だからだ。

営業の主要業務は、人が困っていること、やりたくないこと、
いやがること、といったこと。こうしたことをなすことにある。

人は自分が一番可愛いから、楽をしたいから、
そうしたことを提供してくれたら喜ぶし、
それを自分に代わってやってくれる人を、求める。
人の喜ぶことをなすということで、営業の存在が認められる。


良きお百姓さんは良き作物を育てるには、
土を育てることが一番大切だという。

でも大抵は土をいじって壊しているだそうだ。

営業も、然りだ。

もっと、「売れる土壌作り」に関心を持ち、
それを実践しなければならないのである。

今のように日々の営業成績を上げるやり方を続けていると、
売り先は、へきへきし背を向ける。
売れる土壌が疲弊してしまうことになる。

ますます土壌を、次第にだめにして、
やがて土が死んでしまうように。


体質を直さなければならないのに、
あれやこれや肥料や農薬に頼る。

販売不振の体質転換しなければならないのに、
流行するいわゆる〇〇法を次々追いかけ、
やる気だけで動き回り、その努力がお客から嫌われる因になる。

こんな無駄で、むなしいことがありますか。


ノズルに水を入れたら水が出る。
ミルクを入れたらミルクがでる。

同様に売上は目標ではなく、単に「出てくるもの」、
すなわち「結果」。

重要なことは、結果ではなく結果を確実に生み出すこと。
そのために何を成すか。何を入れるか、である。

それを一言で言えば、「お客の感謝」。
お客様がら「ありがとう」といって戴けることを
積み重ねるることで「結果」が大きくなる。
当然である。