経営コンサルタント田上康朗の雑感帳

経営コンサルタント田上康朗が、気ままに本音で記す雑感帳です。書く日もあれば書かないときもあります。

費用低減の法則

2010年12月04日 | Weblog
「自分良し」だけの一方的なもの。

相手側Gの損益、感情、対応を考慮しない。

これは、いわば経済の原則に反する。

ならば、これを逆に大いに活かしてみたらどうだろうか。

そういった仮説を念頭に少し考えてみたい。





私が、ある企業Gを診断し、指導したとしよう。

公共診断で、Gの診断費用の負担はないとする。



Gにしてみれば、一定の成果が上がらなければ、

そのため潰した時間コストなど、無駄なコスト。

投資に対して見返りはないのだからマイナスになる。



が、私の企業診断を受診していないとして、

その時間には、暇で仕事はせず、TVでもみて、

時間つぶししている、としたらどうだろう。



このマイナスは、実際は発生していないことになる。

つまり、何をやろうとどう動こうと、何もせず寝ていても

その間の時間は、変わらず費消されているのだ。



ところが仮に、少しうぬぼれて私の経営診断で、

Gが1の投資で50の成果を得たとしたら、Gは49の得になる。

うんとうぬぼれて100の成果がでたら99の丸々得になる。



先に述べてように、このことによる時間コストはかからない、

ということを前提に考えれば、の話だが。



これはGからみた皮算用でない場合の損益計算書である。



では私に取っては、どうであろうか。

1の投資で99の利を得た受診者が、

いろんな集まりやゴルフなどの談義の話題に、

このことを他の経営者に話してくれたとしたら、

あるいはブログやツイッターに採り上げてくれたとしたら、

私はチラシ作成費、折り込み料といった経費出費なしに、

また次の仕事先を得られる可能性がある。



それがチラシ以上の効果と確率であれば、

私は仕事をすればするほど、費用対効果、

投資に対して見返りが大きくなる、ことになる。



実績とは、信用とは、こうした費用低減の法則に

乗せる、といったことではなかろうか。